釣行記

2011年1月20日 (木)

深場泳がせでビッグターゲットに挑め!

 昨年11月、相模湾を大いに沸かせたブリの来遊。1m近い魚が上がるとだけあって多くの釣り人が狙ったことでしょう。そして約一ヶ月の沈黙を破り再びその姿を現しました。
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棚はベイトに左右される
Pc133842 ブリが現れた水深は二宮沖180~260m。初島・真鶴沖がルアーで表層にて釣れていることを考えると非常に深い水深です。これはブリの追うベイトのタナによるもので表層ではサンマ・マイワシ・シコイワシを追い掛け補食しています。11月の水深100m前後ではアジ・サバを追ってました。では200m以深に潜むベイトとは何なのでしょうか?
その答えは「カマス」です。脂が乗って人間が食べても非常に美味しく感じるカマスをブリが見過ごす筈はありません。今期は珍しく1月に入っても釣れ続けるカマス。本来なら年末で終了となる釣期の短い魚がブリを呼んできたのです。

深場泳がせ船開始!
この状況に素早く対応したのはやはり大磯邦丸。すでにカマス船団(渚丸・庄治郎丸・恒丸)でも狙っていましたがカマスが好調な事もあって乗船者も多く、流し替えも速いので思ったように狙えない状況が続いていました。
そこに専門船が出船する事で、ハモノをじっくり確実に狙うことができるようになります。しかもブリ以外にイシナギの確率もあるので大物ファンとしては見過ごせません!
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タックルについて
Pb223767深場泳がせ船と言うだけあってリールのラインキャパもそれなりに必要です。仕掛形式はヒラメのそれで船宿推奨は以下の通り
・錘:180~200号
・ハリス:16~20号 1~1.5m
・針:ヒラマサ14~16号orムツ19~20号
・道糸:PE8号400m以上

特に道糸の長さは確実に用意したいところ。狙う水深は200~300mとはいえギリギリの量では潮流の状況や道糸の高切れなどにより釣り自体ができなくなる恐れもあります。号数は8号以上推奨ですが高強度で新しいものであれば6号でも使用可能です。錘は実釣の感じですとPE6号なら150号、PE8号なら200号で問題ないように感じます。
また個人的には仕掛に幹糸の作成をお勧めします。無い状態で沈降中にPEラインへ餌のカマスが絡むと鋭い歯でラインを痛めることとなります。大きな負荷が掛かったときにラインブレイクの原因にもなり、ここぞの大物を逃すことになりかねません。

いざ出船!目指せ大物
P1133873 深場泳がせ初出船の1月13日。3名の釣り人を乗せた邦丸は二ノ宮沖を目指して出港しました。
泳がせ釣りはまず餌釣りからスタート。サバを狙ってのビシ釣りです。ソナーと魚探で反応を探して投下するので掛けること自体は非常に簡単。アナウンスされる指示タナでビシを振れば瞬く間にサバが掛かってくるでしょう。
重視すべきは手返し。餌の確保が速ければ速いほど泳がせ釣りの時間は延びます。いかにトラブルなくサバを釣り続けられるかタイムアタックにチャレンジする気分で挑みましょう!
おすすめはイナダ仕掛。ハリスも太く多少乱雑な扱いでもトラブルなく捌ききれ、ウイリー巻きなら付け餌の必要もありません。
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泳がせ開始!同時にカマス狙いも
P113388930分ほどで餌のサバを確保し、ブリの回遊する200m以深の海域へ。周囲にはカマス船が反応を探しながら右往左往しています。
水深250m。暴れるサバにすばやく針をつけて投入し着底まで約2分。深い水深ですがチューブラー系のロッドならばサバの魚信を捉えることは容易でしょう。指示タナは底から5m。水深は随時変化するので時折クラッチを切って水深を確認することが重要です。
泳がせ釣りのセットが完了したら今度はカマス釣りです。ビシ仕掛けを胴付仕掛けへチェンジしサバの切り身を付けて底付近を狙います。カマス船はこまめに流し替えて反応を追跡しますが泳がせ船は大流し。そのためカマスの遊泳しそうな水深を探り出す必要があります。
P1133882 この時、近くにカマス船がいるならば投入の際に流れる水深アナウンスを聞いてみましょう。泳がせ船の下にカマスが居なくても近くの群の遊泳層がわかればそれだけで釣れる確率は格段に上がります。反応が船下に入れば船長からもアナウンスがあるので両方を照らし合わせれば遊泳層を絞り込むことも容易でしょう。
ちなみにどちらの情報も無い場合は底から錘位置5m前後までを探るのがセオリーです。しかしカマスは底から30m以上浮くこともザラなのでアタリが無ければどんどん探ってゆきましょう。

サバ餌に謎のアタリ・・・
ゆっくりと掛け上がる海底を流す邦丸。プルプルと穂先を揺らすサバのアタリを見ながらカマスを狙っていると、着底とは明らかに違う振動が穂先を揺すります。
不思議に思うもその後シグナルは無し。見間違えかと思いましたが流し替えの回収で上がってきたサバを見るとくっきりと歯形が・・・。
感じとしてブリではありませんが歯のある魚が噛じったのでしょうか? それとも顎の力が強い魚の甘咬みか・・・。正体は掴めませんがハモノは間違えなくいるようです。
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もう少しで食い込んでくれれば・・・。コレも泳がせ釣りの楽しみです

丁度この回収の際に40cm超の良型カマスもヒット。餌としては大きいですし脂の乗りも最高の一尾・・・。しかしアピール力は大きく大型狙いに効果大☆ しかも目の前で庄治郎丸がブリをゲット!
・・・・・相当迷いましたが針に装着。この魚で仕留めましょう!

海面に刺さるロッド!ブリ到来☆
P1133879 先の大型カマスを付けた泳がせ仕掛けを投入し、カマス仕掛けを下ろして釣り始めた直後。まさかの速攻!
カマスを掛けてふと泳がせロッドを見ると穂先が海面に突き刺さっています!!10秒ほど前に見たときは何も無かったのにサバ餌ではありえない即飲みです!
急いでカマスロッドを他者へまかせ泳がせロッドへ。幸い大型ムツ針を使用していたので向こう合わせ状態でガッチリと掛かったようです。グイグイと力強く引き込むパワーとスピードからブリに間違いないでしょう!大きく弧 を描くMBスティング240M。重量も中々のものですがフロロ20号で組んだ仕掛けならばブリ相手にラインブレイクの心配は無し!ロッドの対応ハリスも30号なので思い切り曲げてリフトする事が可能です。
P1133881やがてゆっくりと姿を見せたのは予想通りのブリ。船長の差し出すネットへ無事に収まりました。そして船内に上げてみると実に太い!早速全長と重量を計ると97cm9.3kg!前回の最大魚も97cmでしたが重量は1kg以上重く、太さも比ではありません。深い水深の低温と脂の乗ったカマスがこの肥えたブリを育んだのでしょう♪

同乗者へ強烈なアタリ!
P1133883 ブリをクーラーで血抜きし、すでに満足して泳がせとカマス釣りを再開すると同乗した他店舗スタッフへ強烈なアタリ到来!グラス1ピースの剛竿を大きく曲げる様子からパワーは明らかにブリの比ではありません!これはイシナギが来たのでしょうか?
グイグイとドラグを引きだしますが10分ほどすると引きも大分落ち着いてきました。ここから250mをリフトしてゆきます!!その重量は強烈そのもの。それでも大型魚を信じ、船内全員が協力して必死に魚を寄せてゆきます。
ファイト開始から20分ほどで残り100mを切ると重さが少し抜けてきました。イシナギならば水圧が減ると浮き袋のガスが膨張して浮力を持ち、巻き上げが軽くなる傾向があります。この魚も同様なのでしょうか!? 他店舗スタッフは苦悶の表情を浮かべるもここは正念場。力の限り巻き上げるしかありません。
O0800060010980171403 さらに10分経過。掛かってから30分が経過し残りのラインが20mを切りました。透明度の高い冬の海ならば、そろそろ見えてくるはずです!白い魚体に「ボコッ」と大きな気泡が浮けばイシナギ確定。ジワリジワリと巻き上がる様子に誰もが固唾を飲んで水中を凝視すると大きく白い魚体がユラリと姿を現しました。
揺れる水面で魚体の確認が困難な状況ですが最後の力を振り搾って巻き上げると徐々に姿がハッキリとします。

 

 

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・・・・・・・・が、暗色の背中と白い腹の大型魚の正体は全長3m弱のオナガサメorz
乗船者全員が無念で脱力してしまいました。特にここまでファイトし続けた他店舗スタッフは無念でならなかったでしょう。しかしこれも泳がせ釣りの付き物。気落ちせず頑張ってゆきましょう!

その後もアタリ継続!
オナガサメ以降しばらくアタリが遠のくも後半よりポツリポツリとアタリは出て、もう一人の乗船者も15分のファイトの末、95cmのブリゲット!
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P1133888 私もアタリは再びあったのですが無念のバラシorz そして謎の生首と追釣できず・・・。アタリに対して取り込み率が低いのも泳がせ釣りならでは。これも楽しみとして捉えねばなりません。
カマスも順調に釣れて10~15匹。今回は餌扱いですが、この魚も食べては非常に美味しい魚です。専門船も高い人気を誇る釣り物。ブリとカマスが両方揃うとなればアフターフィッシングが楽しみでなりません♪

カマス回遊中はチャンスか!?
今期は例年に無くカマスの群れが相模湾にとどまっており、この影響もあって大型ブリが依然回遊しております。1月20日には10kg級も上がり、数は減ってきましたがまだまだ夢があります。またカマス船では40kgや70kgのビッグイシナギも浮上しました! こんなサイズが港から15分以内にいるのです。
身近なフィールドで大物釣りが楽しめるチャンス。この機会をお見逃し無く♪

Pb223765 【利用船宿】
大磯 邦丸
℡/0463-61-4845
深場泳がせ船 10,000円
(3名より出船)

参考釣行:
泳がせ・カマスのノウハウはコチラ↓

激熱!相模湾泳がせブリ
再チャレンジ!相模湾大カマス

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2010年12月17日 (金)

再チャレンジ!相模湾大カマス

 11月頃よりスタートした相模湾の大カマス船。一時不調に陥るも12月に入って一気に活性を上げてきました。脂の乗った大カマスを今度こそツ抜けすべく片瀬渚丸を訪れました。

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活性の上がったカマスに挑む
当日は雨に北風がやや吹く予報とあって釣り人は私を含めて3名。釣り場は江ノ島より西の二ノ宮沖とのことです。
カマス釣りは「誘い」「アワセ」など釣り人に技術を求めるテクニカルな釣りです。さらにカマスの活性の高低によっても行うテクニックも変わってきます。情報によるとここ数日は高活性で数もかなり上がっている模様。前回は厳しかったですが今回はかなり期待できそうです。
早々に準備をすすめ、雨宮船長より最近の傾向と要点を説明して頂きました。

中層に浮いた群
Pc133845 カマス釣りというと底から数m前後を探るイメージが強いですが最近は群が浮いている模様。「水深は300mあっても150m前後を探ることが多いね」と船長。どうやら群の規模も大きく、中層で活発に餌を追っているようです。
浮いた群といっても釣り方は「普段と同じ」だそうですが中・小型も多く「小さいアタリを捉えたら、そっと送り込んで食い込ませる。そして強めのアタリが来たらしっかり3回程アワセる」これが重要だそうです。アワセを複数回行うのは硬いカマスの口にしっかり針を貫通させるためでこの動作によりバラシを最小に止めます。

追い喰いを促す
Pb053699 活性が高いときは追い喰いで数を伸ばしたいところ。船長が仰るには「最初の魚をアワセたらその状態で次のアタリをとる」とのこと。一匹掛かればその魚が暴れることにより適度に餌が動いて誘いになります。そこに次のカマスがアタってくるというわけです。
これだけでも十分に釣れますが更なる釣果を求めるならもう一工夫しましょう。標準3本針の仕掛けですが高活性時は連結するなどして針数を増やします。「針数が倍なら釣果はそれ以上」と船長もいうように探れるタナが増えることによってアタリも確実に増えます。
しかしアタリの最もでるタナは案外狭いものです。そこで同じ流しの中ならば船長のアナウンスや回収した仕掛けからカマスの濃い層を探り出し、アタリが出る度にそのタナに餌の付いた針を入れるようにして行きます。一番上の針をタナに入れているのならアタったらアワセて幹間分巻き上げる。それを繰り返すことでより多くのカマスを掛けてゆくことができるでしょう。

二ノ宮沖にて実釣スタート
Pc133839 二ノ宮沖まで約40分。到着すると同じくカマスを狙う平塚庄治郎丸やアジ船・オニカサゴ船がちらほら。天候の割に波は穏やかで釣りに問題なさそうです。
しばらく僚船の側を動いて反応を見つけると投入の合図。最初の指示棚は80mとかなり浅め。さぁ今日の活性はどうでしょう? 期待に胸膨らませる1投目。錘150号をつけた仕掛けは落下速度も早く、80mまではすんなり到着。そしてクラッチを戻すと同時に「コツ、コツ」と小さいアタリ。船長のレクチャーに従いこれを送り、「グッ」と押さえ込んだところでアワセ! しかしこれは掛からず・・・。次のアタリを待つと今度は竿先を激しく揺らす引き込み。実に見覚えのあるアタリに仕掛けを高速で巻き上げると付いていたのは30cm強の細身のゴマサバ。食べるにも微妙なサイズです。それよりも他の針を確認すると見事に下だけ噛じり取られた切り身が2つ。やはり先程のアタリはカマスだったようです。
「朝方はサバが多い」船長の説明通りしばらくはサバ多数。しかしその中に混ざる微妙なカマスのアタリ。サバの邪魔の中でこれを捉えてアワセるには集中力が必要です。
しかしカマスの活性は悪くありません。船内でもポツポツとカマスが取り込まれてゆきます。
私も2投目で待望のカマスGet♪ その後も流し替える度にアタリが出て数を伸ばして行きます。

本命に近づくサバ対策
Pb223770 順調にカマスのアタリを捉えて行きますが困ったことに朝が過ぎてもサバの活性は下がりません。サバの活性が高いと落下途中の仕掛けに食いつき落下を止められてしまいます。いくらカマスの活性が高くとも泳いでいるタナまで届かないことには釣り上げることは不可能です。
このとき着目したいのは針や夜光玉。アジビシ釣りをされる方ならご存じと思いますが、アジ釣りにおいてサバが多いときは夜光玉のない銀針を仕掛けを用います。本命へのアピール力も下がりますがサバに気付かれず本命へアプローチする機会が増え結果として釣果を伸ばせます。
カマス釣りにおいてもこれは同じです。仕掛けを地味にすることでサバを突破するのです。渚丸のオリジナル仕掛けはこの点に考慮し3本針中、夜光玉はピンク一つが付くのみ。取り外しも可能で高確率でカマスのタナを攻めることが可能です。

多点針で攻める
Pc133834 やがてサバの群も薄くなり、仕掛けがタナに到達する確率も高くなってきました。しかもカマスの活性は変わっていません。そうなればぜひ行いたいのが針数の増設。具体的には仕掛け連結や多点針仕掛けへの交換です。
これにより攻められるタナも広くなりチャンスも倍増。先に記した通りカマスの濃いタナを探り出して効率的に探れれば数も飛躍的に伸びます。チャンスは最大限活かしましょう。
ただし欲張り過ぎは禁物!針数が増えればそれだけ手間も増えます。自分が扱いきれない針数になれば手返しの低下とトラブルを招き釣果を落としかねません。あくまで自信の扱いきれる数にしましょう。
また針数を増やすつもりならマグネット板は必須。きちんと針を整頓して並べればトラブルの無い投入が可能となります。
もし多点針仕掛けを自作するのであれば幹間を多少詰めた仕掛けがおすすめ。通常は120cm前後を100cm前後にすれば仕掛け全長を抑えつつタナも探りやすい。カマスのタナは広く15mほどで通常は10m以内がほとんどです。

大型来遊!ハリス切れを防げ
Pb053714 増えた針数によって順調に数を重ねてゆきますが「グン、グン」と小さい魚信ながら最初から本アタリを出してくるアタリも増えてきました。それと併せてポツリポツリとハリス切れも出てきます。こうしたアタリを上手くアワセて上げると大抵は良型カマス。これらをより多くしとめるにはどうすればよいのでしょう?
雨宮船長に尋ねると
「大型は口も大きく、アタリを逃すと飲まれて簡単に切られてしまう。だからアタリを見逃さずにしっかりアワセる。このとき大型は口が更に硬いので3回のアワセを巻きながら行うと巻き上げの力も加わり針を貫通させやすくなる」
さすが日夜カマスを研究し「釣りもので最もカマスが好き」と公言する船長です。時折操舵室から出ては瞬く間に数を重ねる技術は凄まじいの一言。空いている日は時折竿を出されるので一見の価値ありです!

針のカラーも釣果に影響
船長のアドバイスを受けて良型カマスも上がるようになってきました。クーラーにもすでに多数のカマスが収まっていますがカマスの喰いは止まりません。仕掛けを下ろせば依然高確率でアタリを捉えらることができます。
この状況に針のテストを敢行!岸から狙う小型カマス釣りでは金バリにフラッシャーのカマスサビキがド定番です。しかし船で狙う大カマスに派手な針を用いた仕掛けを見ることはありません。ですがフィッシュイーターであるカマスが派手な針を嫌うと思えません。高活性なら派手な方が効果は高いのではと考えられるのです。
そこで事前に用意した「金平打ち・銀ホロ・黒」の3種の針を取り出し、流し替えの間に交換し実験開始。一投目から順調にアタリを捉え、沖揚がりまで続けてた結果は以下の通り。

Pc133835_2・金平打ち
アタリは最も多くカマスへのアピール大。しかしサバの邪魔も最多。
結論:カマスの活性が高い時や日照の少ないときに効果的。

・銀ホロ
アタリもまずまず。サバの邪魔も普通で実に平均的。
結論:迷ったらこのカラー。どの状況にも程々の結果。

・黒
アタリは少な目。しかしサバの邪魔が少なく本命確率は最も高い。
結論:サバ多数やカマスが低活性なときは効果的。

針のカラー1つでも侮れません。魚に最も近い部分だからこそ拘らなければならないのです。

Pc133842_2 このような実験を行いながらでも今回は47匹の釣果を達成。中層に浮いたカマス攻略や針カラーにおける喰いの差など有意義な経験ができました。釣期は短くもゲーム性の高さとアフターフィッシングの食味はトップクラス。タチウオやカワハギに楽しさを感じる人であればすんなり入門できるでしょう。釣期の短い釣り物ですが是非チャレンジしてみて下さい。

さらに詳しく知りたければ・・
日夜カマス釣りを研究する雨宮船長。わからないことは聞けば親切丁寧に教えてくれるでしょう。
そして現在「つりビジョン」HPにて渚丸の特集を放映中!これをみれば釣り方から船長の人柄、カマスの調理までしっかり覚えることが可能です。
必殺!釣果請負人 神奈川県片瀬新港「渚丸」
さらに先月「@ニフティつり」にて渚丸のカマス船レポートも掲載されています。この時はやや渋めの活性でしたが詳しくテクニックが記載されているのでぜひご覧下さい。
相模湾の秋の風物詩、アカカマスを狙う! -実釣編-
相模湾の秋の風物詩、アカカマスを狙う! -準備編-
併せて参考までに私の前回釣行のレポートです。
誘いが勝負!深場の大カマス

Pb053702片瀬 渚丸
℡/0466-33-1091

【大カマス船】

餌・氷付 9500円

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2010年11月27日 (土)

激熱!相模湾泳がせブリ

  ワラサ釣りで盛り上がっている頃、相模湾に更に大型のブリが来遊していたことをご存知でしょうか?アジ船のハモノ仕掛けにて浮上した10kg弱のブリによって瀬ノ海のハモノ泳がせ釣りは一気に盛り上がりを見せています。

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泳がせ船出船開始!
Pb223765_2 この状況にすばやく対応したのは大磯 邦丸。この夏は相模湾のルアーキハダ・本ガツオ・ワラサなど大~中型青物を狙い高い実績を残してきました。大型狙いならこの船宿です。
邦丸のスタイルは最初に餌のサバ釣り→後半泳がせ釣り。ですのでアジビシ・泳がせの二つのタックルを準備する必要があります。

泳がせタックルは
Pb223767 ・2m前後の青物ロッドやグラス系ビシ竿
・PE6号200m以上巻ける中型両軸リール

仕掛けは胴突き型。船宿HP上の仕掛けはハリス14~16号1.5mに針はヒラマサ14~16号。親子サルカンにハリスと錘150~180号を接続するスタイル。お好みで幹糸や捨て糸をつけて作成すれば絡みのトラブルも低減できます。
船宿では泳がせ仕掛けの販売はしておりませんので必ず事前に準備しましょう。

まずは餌の確保から
Pb223766 週末は満船状態(限定12人)だった邦丸も月曜日は多少減って片舷4名での出船。泳がせ釣りというからにはまず餌を確保しなければなりません。いかに短時間で多くのサバを獲れるかが勝負!これに時間を掛けてしまうと後のブリ釣りの時間が短くなってしまいます。
餌のサバ釣りはアジビシ釣りを中層で行うスタイル。イワシミンチを130号のビシに詰め、がしがしシャクって寄せてゆきます。このとき仕掛けはアジ用のものでは太くてもハリス3号前後なのでイナダ仕掛けを短くカットして使用すると便利。これならハリス4号以上なので多少手荒に使っても切れる心配はありません。
Pb223771 また活サバを弱らせない心がけとして
・素早く針を外す
・できるだけ魚体に触れない
・すぐに生け簀に移す

以上3点は確実にこなしましょう。もし鰓を傷つけ出血させてしまったらすぐに弱り餌にはなりませんので隔離してください。

泳がせ釣り開始
Pb223770 餌のサバがある程度集まったらいよいよ泳がせ釣りです。サバ釣り場より少々移動しやってきたのは瀬ノ海。アジ釣り場として有名で多くのベイトフィッシュが回遊することからこれを狙って大型青物も姿を見せます。この大型青物の回遊コースを予測し、魚探に映る反応を見ながらポイントを選定してゆくのです。
泳がせ釣り最初の作業は活サバの針付けです。少しでも元気な状態を保つべく、生け簀より出したら素早く針付けしましょう。口から上顎へ針を抜き、水面で泳がせ異常がなければ海底目指して沈めます。水深は100mほど指示タナは底から3~5mです。

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活きの良さが捕食魚を誘う!ずれ防止に懐へソフトビーズも有効

船長に聞く泳がせ釣りのポイント
Pb223792 指示タナでサバを泳がせるだけに見えるこの釣りでも、当然船内に釣果差は出てきます。貴重な大型ブリをしとめるにはどうすればよいか?味澤船長聞いたポイントをまとめると以下の3点が重要なようです。

・ロッドが突っ込むまで持たない
30cm程のサバを飲むには時間が掛かる。針についている限り何度もアタックを繰り返すのでじっくりと針掛かりを待つことが大事。

・送り込み厳禁
餌をくわえているときにテンション変化を与えると離してしまう事がほとんど。また手に持つと十分な食い込みを待ちきれない人が多い。

・ポンピング不要。掛かったらドンドン巻く
引き込みは強烈だが顔を向けさせれば意外と巻ける。指定仕掛けやタックルを用いればロッド角度を保っての巻き上げが可能。不用意なポンピングはブリに反転の隙を与え、ファイト時間増加によるサメの食害やオマツリのリスクを増大させる。

さすが経験豊富な船長のアドバイス。しっかり実践して大物をしとめたいところです。そして恐縮ながら私からも追加させて頂くと

・予備の仕掛けは多めに
一瞬が勝負となる大型魚だけに「時合にオマツリほどき」ほどバカらしいことはありません。時間の掛かる絡みなら即切断し次の仕掛けを出しましょう。

相模湾に大型ブリが回遊している幸運に感謝しつつ、全力で挑み打ち勝ちましょう!

いきなり本命ヒット!
船長指示タナへセットしキーパーへセット。下手な手持ちより確実な置き竿。熟練の泳がせ師なら手持ちで探ってもよいでしょうがアタリから引き込みを待ちきれるだけの我慢には自信がありません。それよりも状況をtwitterにてリアルタイム更新を・・・。とキーを打ち始めた矢先でした。
Pb223768 目の前でサバの振動を伝えていたロッドが大きく上下。時に跳ね上げられ時に引き込まれ、早速アタリが来たようです! その様子にロッドへ近づきスタンバイすると「まだだ!」と船長のアドバイス。まだアタリ段階「掛かるのはロッドが引き込まれてから」先の言葉を思いだし逸る気持ちを我慢しつつ様子を見ていると今度はロッドが海面に突き刺さりました。
このタイミングでロッドを引き起こしがっちりフッキング。すると中々のパワーで抵抗しロッドは満月を描いています。「どんどん巻いて~!」後ろからのアドバイスを受けながらグリグリ巻き上げてゆきます。時折ドラグを滑らしながら海面に姿を見せたのはワラサより一回り大きな魚体のブリ。船長の差し出すネットに無事に収まり、船中1本目をゲットしました!
仕掛けを下ろしてから僅か3分。最初の魚は85cmでした。そしてこの1匹を皮切りに今月1番ともいえる荒喰いが始まりました・・・。

アタリラッシュ♪アワセが勝負だ!
Pb223772 本目を舳へ置いたクーラーへ運んでゆくと船内2名が同時ヒット!左舷舳1番の釣り人のロッドが大きく絞り込まれています。「ポンピングしないでドンドン巻いて!」と船長からも激が飛びます。これも大きそうだと思った矢先、残念ながらロッドから重みが消失。巻き上げてみるとヒラマサ針が折られています・・・。残念でしたがもう一人の釣り人はしとめた模様。右舷側で上がったのは96cm!文句無しのブリです。
そして約10分後、針を折られた釣り人と我が父にアタリ到来!父はアワセを待ちきれずスッポ抜け・・・。しかし先程の雪辱に燃える釣り人はがっちりフッキング!「今度は逃さぬ」という気合いの入ったファイトで浮上したのは99cm!1mまで僅か1cm足らずも見事なサイズです。
まだ続きます。次のアタリは15分後。船中ほとんどの人にアタリ到来。左舷側4人は我が父を残してヒット!右舷でも掛かった用です。
1匹上げれば要領はもう大丈夫♪ 愛竿マッドバイパースティングを大きくしならせればロッドがぐいぐい魚をリフト。ロッドの角度が戻ろうとする速度に合わせてリールを巻けばゆうゆう浮上してきます。左舷側の掛けた3名は全員ゲット!この調子でどんどん行きましょう♪

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アタるときは同時が多い!オマツリに注意し数を伸ばそう

ついに父にもヒット!
開始直後と比べてアタリの減ってきた船内。見る限りアタリはヒットの約3倍。ヒットはゲットの約2倍。平均するとアタリ6回に対して1匹獲れれば良い状況です。が、あくまで平均の話で船長のアドバイスをしっかり遵守すれば確率は大きく向上。何事も船長の話は聞くものです。
Pb223779ここまで苦戦が続く我が父。何とか釣ってほしいのですがどうしてもアタリを我慢しきれない様子。確かに他魚の釣りと比べれば掛かっているように見えるほどロッドは曲がりますが相手はブリ。ここの我慢が意外と難しいところなのでしょう。
アタリを求めて船も小移動の繰り返し。最初のポイントは良かったのですがサメが現れてからアタリ減。以降はポツポツとアタリを拾いながらの釣りとなっています。ブリ自体の活性は決して低くはないだけにサメが恨めしい限りです。何度かの流し替え後、大きめに移動し多数の船が集結するアジ船団の中へ。これが吉で再びラッシュが始まりました・・・。
アジ船団のほぼ真ん中。リズミカルにコマセをシャクる船の中ではやや異様にも見える泳がせ船のロッドが次々にアタリを捉えます。久々の連続ヒットに船内の空気も再びヒートアップ!90cm級にやや小振りとなるワラサ級が数本船に取り込まれてゆきます。このラッシュに私は88cmを浮上させるも次のアタリで無念のラインブレイク・・・。1本目を上げたあと仕掛けの点検を怠って直ぐに下ろした事が敗因です。大きかっただけに痛いブレイクとなりました・・・。
Pb223780しかしこの状況にも取り残される我が父。仕掛けも餌も私と同じなのですが何故アタらないのでしょう・・・?
ですが諦めない努力が最後にやっと実を結びました。終了まで後30分で父に待望のアタリ。「まだだ待てよ!」と船長も状況を見守ります。周りのアドバイスに揺れる穂先をじっと我慢し、そしてやってきた大きな引き込みに「いけ!」「今だ!」との歓声と同時に渾身のアワセ!ぐいぐいと絞り込まれるロッド。やっとフッキングが成功しました。
Pb223783 しかしフッキングしたからといって安心などできません。ファイトはここから開始なのです。大きく引き込みを見せるブリ。ロッド・リールの強度は十分も父は大物とは2年半振りのファイト。ブランクは体を硬くさせ、老体の体力を確実に減らして行きます。
それでも最後のチャンスだからこその必死な巻き上げ。波状的にやってくるブリの引きをいなし、体力と闘いながら10分の時間を要して浮上させたのは87cmとまずまず。最後まで抵抗を見せたブリも船長の出すネットに一発で収まりファイトはここに幕を下ろしました。

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最後まで頑張った会心の1本! 船長と息をあわせてネットに誘導します

最後に良型ゲット
4_2やっとブリを釣り上げた父。これで集中して自分の釣りに戻れます。残り時間は15分ほど。最終流しのスタートです。
「何とかアタリを・・・」と仕掛けを下ろすと、タナ取りと同時にアタリ到来!思いのほか早いアタリに驚きつつも引き込みのタイミングを計ってアワセを叩き込みます。大きく引き込まれるロッド。アワセも決まり重量感は今日一番。これは確実に取りたい1本です。
時折滑るドラグに注意を払いながらサメの襲撃が来ないことを祈りつつ慎重ファイト。そしてゆっくり上がってきたのは97cmの良型♪ 最後に良いサイズをしとめることに成功しました!

今回は大漁♪
Pb223793 今回は船中ブリ11本にワラサ混じり。私は4本で竿頭ゲット♪ 久々に「釣った!」という感覚を味わえました。他に3本の方が2名と良い日に当たったようです。
邦丸では泳がせブリ船が始まってからメーターオーバーのブリや大判ヒラメも上がり好調維持。釣果に多少の波はあるものの、この調子ならしばらくは期待できそうです!全般的にみてブリ類は低気圧接近前が有利です。天候が崩れ気味の日を狙えば思わぬ大釣りに巡り会えるチャンスがあるかもしれません。

他海域も臨戦態勢
ブリで盛り上がっているのは瀬ノ海だけではありません。沖ノ瀬海域では毘沙門よりハモノ船を出船開始。週末限定出船が多いですが釣果が上向いてくれば平日出船も始まります。こちらはヤリイカを釣りながらのイカブリスタイルで8名限定出船。ハイシーズンには満船御礼となるほどの人気を誇ります。
またイカブリといえば既にスタートした初島海域が超有名! こちらは夜釣りで夕方より出船し前半ヤリイカ、後半泳がせにてブリを狙います。今年は初日から8kg級が頭4本しかも2名!例年12月上旬より本格出船し年内一杯が有望。10kg級も多く混じってきます。
大物狙いでは年内最後のターゲットとなるブリは意外と近海に潜んでいます。海域・釣方を選んでぜひ狙ってみてはいかがでしょう?

Pb223765 【利用船宿】
大磯 邦丸
℡/0463-61-4845
泳がせブリ船 10,000円

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2010年11月21日 (日)

シーズン突入!ライト深場五目

 寒い季節は鍋のおいしい季節♪ 食欲の秋ですし食味優先の釣り物も多くあります。特に深場の魚たちのは脂の乗りも良く、上がってくるまで何が掛かっているか分からないドキドキ感もあり最近注目度が上昇中です!

Pb123722

深場釣りの入門
深場(深海)の釣りというと強烈な重量と値段のタックルに何十本と連なる針と巨大な錘を付けて、回収すれば針の数だけ魚が着いてくると思っている方も少なからずいると思います。たしかにそれも間違いではありませんし、そのような状態の釣り場があるのも事実です。しかし、はっきり言ってしまえばそれば旧世代の深場釣りになりつつあります。
昨今の深場釣りはもっと手軽に、そしてテクニカルに進化を始め、釣趣も向上し敷居もグッと下がり入門し易くなっています。

通常の船釣りに比べればはるかに重たい錘を使用する深場釣りですが、この釣りもライトタックルとヘビータックルに二分することができます。

P4081937 [ライトタックル]
水深500m前後・使用錘300号まで。道糸PE6~8号500~800m、針数10本前後で狙う釣り物が部類されます。
マダラ・アコウ・キンメ・ムツなど近海で狙える多くの深場釣りが該当し、船宿でのレンタルタックルが完備されているところも多くあります。乗船料金も通常の船釣りと同じくらいなので比較的入門も容易でしょう。

Pc011485 [ヘビータックル]
水深500m以深・使用錘500号前後。道糸10~14号1000m以上、針数15本以上で狙う釣り物などが部類されます。
鉄筋錘を使う伊豆諸島キンメや1000m以深を狙うベニアコウ、100kg近い巨体のアブラボウズなどが該当し、狙う船宿や海域は少なめです。海域が遠距離であったり長大な仕掛けを扱うため乗船者を多く乗せることができず、結果として乗船料金も高めになります。ライトタックルを経験してから挑んだほうが無難でしょう。

魚の走光性
深場釣りといえば巨大な水中ライトやタコベイトが印象的でしょう。しかしこれらの用品は全ての魚を狙うのに適するわけではありません。
光の少ない深海魚を狙う際に意識したいのが「走光性」です。深場五目で狙う魚の中でも光を好む「正の走光性」と、光を嫌う「負の走光性」を持つものがいます。
正の走光性を持つものはアコウダイ系・マダラ・アカムツ・メダイのターゲットと厄介なサメ類・スミヤキ・タチモドキ・シマガツオ・バラムツなど。負の走光性を持つものはキンメダイ・クロムツが該当します。
深場だからといって何にでも水中ライトや夜光玉を付ければ良いわけではありません。特に負の走光性をもつ魚を狙う際に発光器具をつけてしまうと、本命魚が掛からないばかりか船下に縄切魚を寄せてしまい船全体をトラブルに巻き込むことになりかねません。ですので五目釣りで出船される際はどんな魚を狙うか事前に船長へ確認をしましょう。

初心者も安心♪ 小坪太郎丸
P4081952 今回お邪魔したのは小坪の太郎丸。深場五目をメインに夏場は青物も狙い、親切丁寧な高橋船長の人柄もあって高い人気を誇る船宿です。レンタルタックルも完備されクーラーと衣料だけで挑むことも可能です。
11月12日この日も満員御礼で出船。目指す釣り場は東京湾口と伊豆大島の間にある沖ノ瀬。航程約1時間ほどかけて移動すると海外港の伊三郎丸が同じくキンメを狙っている模様。早速、太郎丸も濃い反応を見つけスタートとなりました。
P4081950太郎丸の標準仕掛けは胴突10本針。ムツ針18号にハリス10号、錘250号を使用します。もし初挑戦ならば針数は減らして挑んでも良いでしょう。扱いきれない10本針より扱いきれる5本針のほうが捌いていてストレスも少なく、絡みが少なければ結果的に釣果も伸びてゆきます。
釣り方は仕掛けが着底したら2~4mほど錘を浮かせてアタリを待つスタイル。数投で魚がどの高さに最も反応が良いかを見極めて錘の高さを調整すると良いでしょう。餌はサバ切り身が標準ですがお好みでイカや鮭皮などを持ち込みもOKです。

投入からタナ取りまで
太郎丸の投入は舳先からの合図とともに順次投入するスタイルです。投入は乗船時に配られる大型マグネットに仕掛けを並べての投入と、治具(掛け枠)に巻いての投入があります。

Pb123723 [マグネット投入]
・仕掛けの扱いに慣れていない場合や風が弱いとき向き。
・マグネット上に針を順に並べ、合図で錘を投入。
利点:初心者にも投入は容易。同じ仕掛けを使い続けるので経済面に優れる。
弱点:トラブルがあると投入を逃してしまうことも。強風下は仕掛けが吹き上げられ絡みが多発。

P4081938 [治具投入]
・海況が悪く風もある様なときに有効。
・治具に巻いた仕掛けを合図で錘を投下します。錘は投げ
利点:荒天でも確実な投入が可能。10本以上の針数もOK。
弱点:現場巻きは慣れが必要。二組の交互使用が望ましい。

基本は確実な投入です。自分の好みにあった方法で仕掛けを入れましょう。この日はマグネット投入の方が多め。風も少なく針数が少ないのならこの方が楽ですね。

無事に仕掛け投入ができればスプールをサミングしながらスムーズにラインが出るようにしましょう。投入しっぱなしで放置してしまうとウネリによって竿先が暴れ、ライン放出速度の変化を生じさせてバックラッシュなどを引き起こします。
着底したら糸フケを取って底ダチを取り直します。数百mも仕掛けを下ろすと糸フケもかなりの量となりこれを放置するとアタリが分からないばかりかフケた糸によって他人の仕掛けにオマツリするなど良いことはありません。
糸フケも取れて正確な底ダチが取れれば船長指示のタナまで引き上げましょう。ここのタナ取り動作が深場釣りの釣果を大きく左右ます。船長の指示は底から2~4mと幅があり魚探反応のエリアを示しています。仕掛けの全長は針数によって10~15m。長いようなら低めに短いようなら高めに合わせれば濃い反応を直撃しやすくなります。基本動作をしっかり行えばトラブルも減ります。ちょっとしたことの積み重ねで釣果を伸ばしてゆきましょう。

アタリ到来!魚種は何だ??
各自の仕掛けがタナに入ると次第に魚信を捉えるロッドが増えてきました。ここから追い喰いでいかに数を伸ばすかがこの釣りの醍醐味!バラシを少なく魚がつけば赤い魚の鈴なりも夢ではありません。
沖ノ瀬のキンメ・ムツ類はアタリがあればタナはそのまま。アコウ・タラ類はアタリがあれば錘を下ろしてラインを送り出す方法がセオリーとなります。この時、アタリで本命を見分けられると非常に有利。経験が必要ですが本命魚系はアタリが鋭く短いものが多く、外道系はアタリが小さくモゾモゾするものや、やたら暴れるものが多く感じます。最初から見分けることは不可能ですが、アタリを見ながら何が何匹などと予測する習慣をつければやがて正答率も上がってゆくでしょう。ちなみに現在の深場釣りを牽引する某アングラーは匹数から魚種まで高確率で当てるレベルだそうです。

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穂先は常に注目!最新タックルは遥か深場の魚信も明確に捉えます

スムーズな回収で釣果UP♪
Pb123725 ある程度の魚信がロッドに伝わったところで巻き上げ開始。巻き上げ速度は魚が付いているなら毎分100m以下の速度に設定し、ドラグは強い引きや高いウネリを通過するときに巻き上げが止まる程度に設定しておくとハリス切れや口切れを防ぐことができます。
巻き上げが止まり、仕掛けが水面まで上がってきたらいよいよ取り込みに入ります。仕掛けの連続使用が前提となるライト深場の釣りでは整理整頓しながら回収しなければなりません。幹糸を手繰り、針を持ってゆっくり引っ張れば溜まったヨレが幹糸接続部の親子サルカンによって解かれてゆきます。サルカン結び目の切れ端同士が絡んで回転が妨げられていることも多いのでこれらも解きながら引き上げ、針をマグネット上に並べてゆきます。決して焦る必要はありません。確実にヨレを取りながら回収してゆきましょう。
また回収した針に魚が付いている時はそのまま足下に降ろしては幹糸上で暴れて糸絡みを発生させます。座席後部にスペースの余裕があるのなら魚の付いた針は座席後部に降ろしてゆきます。このようにすれば回収した魚に糸を引かれることはあっても幹糸を大きく絡められることは無くなります。
そしてキンメやムツなどの口切れしやすい魚を狙っているときは抜き上げの際に玉網のサポートが欠かせません。玉網を水面に構えてもらい万が一落下したらすくってもらいます。隣同士で協力して確実に回収しましょう。

真っ赤な反応に遭遇!
Pb123727 1流し目からポツポツとキンメが上がり、ほとんどの人が釣果を得ました。私も無事に1枚ゲット♪ オマツリがあったのでこれが無ければ3枚ぐらいは付いていた感触でしたが良しとしましょう。
感触は良かった1流し目でしたが太郎丸はやや大きめに移動。今度は反応の濃い250m台で数釣りを目指します。2流し目のこのポイントでは降ろした途端に魚信到来♪ 探見丸に映る反応も濃く、底から15m前後まで反応が広がっています。アタリが続く船内。船長からも「良い反応入ってきたよ!」とアナウンス。各々が期待の眼差しで竿先を見つめています。
と、ここで竿先の動きに変化が起きます。引き込みは然程強くなくも大きめの振動が出始めました・・・。サバです。船長からも「上の方はサバっぽいね」とのアナウンス。あまりサバが暴れると折角のキンメも振り落とされてしまいます。自由巻き上げの太郎丸ではどのタイミングで巻き上げるかが各自に任されます。釣果に直結する状況だけに判断は慎重にしなければなりません。
各自の巻き上げが始まる中、あえて最後に巻き上げをスタート。この理由はロッドが軟調子ゆえにバラシのリスクが少ない事と、取り込み直前で暴れるサバによる仕掛け同士のオマツリを避けるためです。
多少遅れて巻き上げると仕掛けにはキンメ2枚にサバ2匹。餌の外れていた針が4本あることから少々待ちすぎだったかもしれません。しかしここで新鮮サバが手には入ったのはラッキーです。

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どのタイミングで上げるかも釣果の分かれ目!太郎丸は探見丸も対応!

サバごと落とす!
船を戻して3流し目も再び同場所を攻める太郎丸。スムーズに投入も終わりサミングをしていると100m前後より急に落下が遅くなり竿先が揺れ始めました。どうやらサバが付いたようです。これが複数匹で仕掛けの落下が止まってしまうようなら巻き上げざる得ませんが魚信を見るに幸い1匹のみの様子。これならばそのまま落下させた方が吉です。
100m前後で付いたサバも250mまで降ろせば流石に弱ります。通常より微弱な抵抗になったサバは餌を揺らすのに最適! 思い通りキンメの魚信が続きこの流しでは3枚ゲット♪ さらに回収巻上中に先の流しで手に入ったサバの切り身も完成し、次の流しに期待大です。

新鮮サバ切り身炸裂♪
Pb123742 新鮮サバの切り身は輝きも良く、しっかり切れていればかなり期待できる餌です。これを手にするためには切れ味の優れた包丁とまな板は必須。更なる釣果を手にするためにも是非用意しましょう。
この餌を使用した4流し目は鋭いアタリ到来!キンメより強めに引き込むアタリに只ならぬ気配を感じます。同様のアタリとキンメのアタリを捉え、ある程度ロッドに重量感が乗ったところで巻き上げ開始。途中で重量感が減るバラシもありましたが水面まで上がってきた仕掛けには待望のクロムツの姿♪ キンメも付いており一番下の針は切られていました。おそらくこの針もムツが付いたのでしょうが歯の鋭いムツは掛かりどころが悪いと簡単にハリスを切ってしまいます。
やや残念でしたが早速新鮮サバ切り身の効果がでました。この調子でどんどん追加してきたいところです。

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脂が乗って美味しいムツ。鋭い歯に要注意!掛けた針とハリスもチェックしよう!

喰わせの「間」がポイント
Pb123736ここから数流しはポツポツとキンメが掛かってきます。日が高くなってやや喰い気が落ちたのでしょうが、それよりも気に掛かるのは風浪の悪化。波が立ち始め、思うような流しが困難になってきたようです。
そのような中でも時折探見丸には反応が映し出されます。日中のキンメは群の移動も速まりチャンスは一瞬ということも多々あります。
しかし一匹でも掛けられれば群の移動を多少遅らせる事は可能。風浪でロッドも暴れ、仕掛けの動きも激しくなる一方ですが、動きを止めて喰わせの間を作れば掛けるチャンスはあります。
波が高くなったのならキーパーに預けたロッドを起こして腕で船の動揺を吸収し仕掛けを制止させ「間」を作ります。今回はそれで一発! 周りが渋い中で次々とアタリが続いてきました。
波にあわせてドラグを微調整し、バラシを抑えて巻き上げると海面下には赤い魚体♪この流しではキンメ5枚ゲット!空針は3本あったので魚自体は8匹いたのかもしれません。

荒天にて早揚がり
Pb123740 強まる南西風に正午を前にして最終流しのアナウンス。最後は水深430mの今日一の深場です。ここは出れば美味しい脂キンメとのいうこともあり俄然気合いが入ります。
水深が深くなると糸フケの量も増加し、ラインの伸び率も相まって250m台に比べると着底の感触も曖昧になってきます。
2回ほど底を取り直し、錘を2m浮かせて魚信を待ちます。強くなる船の動揺も深くなった水深には程良い誘い。時折、ロッドを起こして間を作り誘ってゆくと待望のアタリ!最終流しということでじっくり追い喰いを待つも追加アタリは無し・・・。ゆっくりと巻き上げると下から2本目に脂キンメが付いてきました♪ この位置ですと最後は錘底ベタでも良かったかも・・・。この辺りの読みはまだまだ場数が必要なようです。

年内はキンメ・ムツ!年明けよりアコウも
Pb123743 今回のキンメ五目船ではキンメ14枚で次頭。頭は19枚でしたので空針が出た流しを修正できれば今後追いつけそうです。
現在はキンメ・ムツが中心の太郎丸ですが2月~5月頃には大本命のアコウダイも姿を見せるようになり、時折超高級魚のアカムツも混じえながら盛り上がってゆきます。
同じような仕掛けでも魚によって微調整をする精細さが求められる深場釣り。見た目の印象よりずっと繊細なこの釣りは昔よりもずっと身近になりました。食べて美味しい魚が多いのも魅力。
この冬、深場釣りの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょう?

P4081950_2【利用船宿】
小坪 太郎丸
TEL/0467ー22-7662
キンメ五目船
餌・氷付 11,000円

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2010年11月15日 (月)

誘いが勝負!深場の大カマス

 獰猛な食性に似合わない繊細なアタリ、そして器用にエサを掠め盗ってゆくエサ盗り技術。
そして一干しした干物の濃厚な味わい・・・。ゲーム性と食味の良さで人気の相模湾のアブラカマスが今年もスタートしました。

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ローカルターゲット
ゲーム性の高さと食味の良さから人気なカマスですが、ややマイナーなイメージ。それは釣期が短く、出船船宿も限られていることが原因でしょう。しかし最盛期には満船が当たり前!夏場のサビキで狙った小型と違い、大型に育ったカマスの水深は120~200mと深場に回遊。繊細なアタリと巧みな餌盗り技術で釣り人を熱くさせます。今期は10月のスタート直後に大磯の恒丸では頭42本。同日、片瀬の渚丸でも頭50本以上の記録が出ています。

大カマスのタックル
Pb053711 初期はタナも100mと浅めで入門にも最適ですが直ぐに150~200mへと落ちてゆきます。誘いが重要となるこの釣りではロッドは2m前後の先調子のものが操作性も良くオススメ。感度を求めるのならカーボン製のものを選びましょう。
リールはPE3~5号前後を300m程巻ける電動リール。一日中誘い続ける釣りなので小型軽量なモデルが使いやすいでしょう。
仕掛けは胴突3本針が基本。長軸の丸海津型と先の眠ったムツ型に分かれます。アワセが難しいといわれるカマスですが、針の形状によってアワセが変わるので注意しましょう。

Pb053699 ・丸海津型/即アワセ ・ムツ型/遅アワセ
針先の立った丸海津はアタったら即アワセが鉄則。もたもたしていると飲まれて鋭い歯にハリスが切断されます。逆に針先の眠ったムツ型では強いアタリが来てからアワセないとしっかり掛かりません。自身の釣りにあった針を選びましょう。
私は即アワセの丸海津型をオススメ。そのなかでも刺さりの良い細軸のタチウオ針を愛用しています。今回お邪魔する渚丸ではオリジナル仕掛も用意されており、船長のこだわりが凝縮された一品となっているので初めての人は是非使ってみましょう。

エサにこだわり!新鮮な切身が有利とは限らない
Pb053707 「カマスには外道で釣れたサバを切った新鮮な切身が良い」と一般的には言われています。しかし、必ずしもそうであると限らないと雨宮船長は言います。
餌さ盗り上手のカマスはいかに針掛かりさせるかがポイントですが「カマス釣りにで完璧にエサが切れる人は10人に1人」だそうです。薄さ・細さ・長さが切身餌を作るときのポイントですが「切る部位・切る向きも意識しなければならない」そうです。
また「切身餌さは作りたては良いが30前後で硬直し硬くなる」そうで作りたて以降の管理も重要。「エサはてろてろに柔かい方が喰いは良い」との実績があるので硬直も考慮する必要があります。そして「切身の鮮度を気にしてクーラーから小まめに出し入れする人が少ない」そうで完璧な餌を作成管理できる人は非常に少ないようです。
渚丸で用意されているエサは一見「サバ切身の塩漬け」。パッと見には切り立て切身の方が釣れそうにも見えます。しかしコレこそが「船長こだわりの餌」。当日用意されたエサも前日夜8時頃に新鮮なサバを用いて作成したもので、鮮度・厚さ・細さ・長さ・切り方・部位・塩加減・塩のタイミングといった様々な要素を理想的に調整して作成されています。
このエサは形は勿論の事、一日常温に晒されて船上で硬くなったとしても針付けして沈めると、直ぐに柔かくてろてろ状態になりつつも針耐ちもキープするといった「魔法の餌」と形容したくなるような仕上がりになっています。
船長の長年の研究成果であり、釣期は短くも本気で狙い続ける姿勢から生まれたこのエサは素人カットの生切身では遠く及びません。

釣果に差をつけるには?
「釣るならたくさん釣りたい!」釣り人誰もが思うことでしょう。ポイントへ到着すれば船長より反応の濃いタナをアナウンスされ、そのタナを探って行く形になります。初心者と玄人では明確な差が出る釣りです。

【下方向の誘い】
カマス釣りの重要な要素「誘い」。撒きエサを使用しないカマス釣りでは釣果を左右するといっても過言ではないでしょう。このとき意識して頂きたいのは下への誘い。カマスには上へ逃げるエサよりも下へ逃げるエサが魅力的に映るようで明確な差がでます。コツはゆっくりと聞き上げてストンと落とすこと。そうするとハリスが幹糸に引かれてエサがスッと動いて反射喰いを誘います。

【喰わせの間】
誘いが重要といっても誘っている最中にアタリが出ることはほとんどありません。誘いと同様に重要な要素が「間」です。
誘いによって加速したエサが動作を止めて作る「間」によって慣性でゆっくりと漂いカマスにアピール。それは瀕死の小魚が一瞬泳いでフラつく様子を模しています。活性によって「間」のとり方は変わり、活性が高い時ほど短く、活性が低い時ほど長く取ることがキホンとなります。

いざ出船。目指すは茅ヶ崎沖
Pb053704 非常に高い人気を誇る大カマス。その中でも今回お邪魔する渚丸はカマスの人気船宿。満席も覚悟して向いましたが、釣行前日の不調の影響か片舷5名と余裕をもって乗船することができました。
目指す釣り場は茅ヶ崎沖。航程20分ほどの距離になります。釣り場到着まで船長よりカマス釣りのポイントを説明頂き、先述したような仕掛・餌・釣法など多くのこだわりを解説して頂きました。相模湾のカマスを狙う船は一通り乗船しましたが、ここまでしっかりとカマス釣りを練り込んだ船長は見たことがありません。手持ちで積極的にアタリを引き出し「釣れた」ではなく「釣った!」と楽しめる釣りを追い求める姿勢は今後のカマス釣りを牽引してゆく存在となることでしょう。
Pb053716 最初のポイントは水深140m。サバ切り身をチョン掛けした胴突3本針仕掛けを投入します。投入後はできるだけロッドを下げて少しでも早く仕掛けが着底するように心掛けましょう。コマセを撒く釣りではないので早く着けばその分、ヒット率も上昇します。
着底して軽く誘って間を取ると「ガツ、ガッ」と早速の手応え!幸先良く一誘い目からアタリが到来しました。アワセを入れ、そこからゆっくりとシャクリを入れながら5mほど巻き上げ。この動作は船長より教えて頂いた「追い食いの誘い」。針掛かりしたカマスが暴れることにより、他の餌がイレギュラーに動いてカマスを誘うとか・・・。残念ながら追い食いはしませんでしたが、数を釣る上では重要なテクニックです。
テンションを一定に80m/分の速度で巻き上げてくると、水面に細長い銀色の魚体が姿を現しました♪ 朝一投目から本命ゲット!・・・となる予定だったのですが抜き上げるところで「ポロッ」と水面へお帰りになりました。一投目にコレをやると結構凹みますorz
Pb053712 気を取り直して再投入。すると今度は着底と同時にヒット! しかし魚信が鈍く、明らかに小さい・・・。別の魚が掛かったようです。とりあえずこの魚を底から離し、底上1mで暴れさせますが本命からのアタリは無し。見切りをつけて高速で巻き上げると姿を見せたのは20cmほどのユメカサゴ。中深場釣りの定番外道で様々な餌を素直に喰う魚です。幸い浮き袋を持たないので針から外してリリース。元気良く海底を目指して泳ぎ去ってゆきました。
そうしている内にも船中ではポツポツとカマスが取り込まれてゆきます。完全に取り残されてしまった感じです。しかし焦ってはいけません。焦れば誘いは速くなり、間も短くなって余計にアタリは遠のいてしまいます。じっくりと自分のペースを保つのも重要なのです。
どんどん流し変えて探ってゆく渚丸。反応は拡散と収束を繰り返しながら移動しているようで、船長のタナのアナウンスもどんどん変化してゆきます。「誘う時間より待つ時間のほうを長めに」とのアドバイスを思い出し、ゆっくり反応のある棚を探り下げてゆくと久々の本命と思われるアタリ。何気に開始1時間ほどたっていたので、やっと来たという感じです。

低活性時は繊細なアタリに
Pb053714 当日は朝一は先ず先ずのスタートも、日が高くなると活性は低下…。船の魚探には反応が出ているので下には確実にいるようですが…。落とし込みの誘いを入れ、なんとかポツポツとアタリを出すも数はなかなか伸びません。低活性時のアワセの難しさはタチウオに通ずるものがあります。「コン」と小さなアタリのときはそのままアワセてもまず掛かりません。これは餌の端を齧っている程度と考えられ、針まで齧っている状態となれば「ガッ」と手にも響くアタリとなりアワセれば針掛かりします。このアタリを出すために食い込みを促すべく小さいアタリを捉えたら船の動揺を腕で吸収し、カマスに違和感を与えないように努める必要があります。この方法でもう1本追加。反応はあっても喰い渋り、非常に厳しいです。
この後、ヤリイカ船団付近の反応を狙い打つも状況は好転せず。潮次第で食いも立つ事もあるのですが残念ながら当日は活性は上がらず納竿となりました。

これから年末まで期待
釣期の比較的短いカマス。このまま低調が続いてしまうのかと思われましたが、約1週間ほどで回復し日によって竿頭で20本に達するまでに戻りました。
昨年は11月中は低調で12月に入ってから年末まで好調だったということもあるもで、今後まだまだ期待できると思われます。
釣って楽しく、食べておいしい大カマス釣り。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう?

Pb053702片瀬 渚丸
℡/0466-33-1091

【大カマス船】

餌・氷付 9500円

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2010年10月25日 (月)

【船アオリ】話題の新釣法にチャレンジ!

 船に陸ともに大人気のアオリイカ。釣法もエギング・ウキ釣り・ヤエン釣りと釣り場や時期に応じて様々です。そんなアオリイカに船釣りで話題となっている新釣法があるのをご存じでしょうか?今回はその釣方を体得すべく平塚庄三郎丸へお邪魔しました。

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話題の新釣法とは?
今回行う新釣法は「ティップラン」「スパイラル」と呼ばれるものです。既存のバーチカルエギングでは中錘を使用しタナを探るのがセオリーですが、本釣法ではウエイトの増したエギのみで探ってゆきます。この形はマダイの伝統釣法「テンヤ釣り」がメインラインを細くすることで中錘を廃し「一つテンヤ釣法」に進化したように、船のエギングにおける正当進化として近く認知させることでしょう。

必要タックル
Pa213667さて新しい釣り方となるとタックルが気になるところです。話題の「ティップラン」「スパイラル」釣法で必要とされるタックルは以下の通り

[ロッド]
8ft以内の専用・一つテンヤ・ライトクラスエギングロッドが適しています。調子は変化をとりやすいティップと強い噴射でもじっくりためられるバットをもつロッドが理想的です。

[リール]
ドラグ性能に優れた2500番前後のスピニングリール。一日手持ちで釣り続けるので軽量モデルがおすすめです。手返しを重視するのならハイギア仕様も良いでしょう。

[ライン]
メインラインは潮切れに優れる極細PEがおすすめ。10mマーキングされているモデルなら放出量を把握しやすく非常に使いやすいでしょう。リーダーは根擦れに強く、水中で目立ちにくい低屈折率のフロロカーボンが良いでしょう。ラインの結節は強度に優れ、結びコブの小さいPRノットやFGノットを用いましょう。

[エギ]
専用モデルとなるスクイッドシーカーやエギマルのウルトラディープがおすすめ。それ以外のエギを使用する場合は各社から発売されているアゴリグ・DD・マスクの何れかのシンカーを用いれば使用可能です。重量30gが目安となります。

Pa213665 Pa213666 

重量とバランスを調整した専用品は非常にスマート。既存エギもシンカーでウエイトチューン。

新釣方のポイントは?
一つテンヤと酷似したタックルを使用するティップラン&スパイラルエギング。一連の動作は以下の通り

1.投入し糸フケに注意し着底を目指す
2.着底を感知したら連続ジャークでエギを浮かせる
3.不自然な動きをエギに伝えないよう注意しステイ
4.ティップ(穂先)とラインの挙動に神経を集中
5.アタリがきたら鋭くアワセて巻き上げに移る
6.アタらがなければ再び着底させ繰り返す

この動作を繰り返しながらアタリを探ってゆきます。その中でも抑えておきたい重要なポイントがあります。

・確実な着底把握
一にも二にも底取りが肝心。着底が分からなければ釣れる確率は激減し、根掛かりなどのトラブルも激増します。ライン放出のスピード変化を見落とさないように神経を集中しましょう。

・まめな底取り
シャクリとステイを繰り返していると船の移動によってラインの角度は浅くなってゆきます。この状態で底を取らなければエギは吹け上がりタナはどんどん浅くなってしまいます。

・手返しが釣果の分かれ目
船が移動すればライン角度が浅くなりエギが船下から離れてゆきます。これでは新しいポイントに入りません。一定角度を過ぎたら手返しをし新しいポイントにエギを入れ直して探りましょう。

これら3点は「一つテンヤ釣法」のポイントそのまま。タックルも要点も同じなので「一つテンヤ釣法」をしたことがある人なら、すんなりと行うことができるでしょう。

エギのカラーセレクト
Pa243687 先にエギしか付かないだけにエギ選びは非常に重要。メーカによる形状の違いもありますが最も迷うのはカラーでしょう。基本的には下地のテープと上地の布の組み合わせによって決まります。簡単にまとめると以下のように使い分けられています。

[下地]
ゴールド:高活性・濁り潮・ハイアピール
レッド:低活性・澄み潮・ローアピール
マーブル:パイロット・状況不明

[上地]
派手系:濁り潮・高活性
地味系:澄潮・低活性

状況に応じて下地、上地の組み合わせを選びますが、手っとり早いのは釣れているカラーを真似ることです。慣れないうちはコレが最も効率もよく確実でしょう。

いざ出船!新釣法体験へ
Pa213677_2当日、ティップラン&スパイラルアオリ船に集まった釣り人は4名。庄三郎丸では今回が2回目の出船となり今後この釣り物が軌道に乗るためにも気合いを入れて挑まねばなりません。自身は今回が初挑戦。事前の予習と前回乗船者からのレクチャーを受けながら船は釣り場を目指します。
最初のポイントは烏帽子岩。ここに点在する群礁はアオリイカの好ポイントとなっており、秋の数釣りから春の大型まで一年を通してアオリイカを狙うことができます。まずは烏帽子岩東の水深10mからスタート。水深も浅くエギの底取りも容易です。流速は0.3ノット、船長がアナウンスする水深を聞きいてシャクリとステイの間隔を調整している間にも船内には次々とアオリイカが取り込まれてゆきます。
Pa213670開始早々から時合に突入している状況に焦りを感じつつ、ラインの角度に気を配りながらティップ(穂先)を注視していると負荷で曲がっていたティップから不自然に負荷が抜けました。これがこの釣法でのアタリの出方。素早くアワセをいれると「ズン」と特有の重量感とともにロッドが弧を描きます。水噴射による独特の引きを楽しみながら巻き上げると本命アオリイカが浮上♪ やや小型ながら1杯目をキャッチし何となく釣り方が分かってきました。

コツを掴めば連続HIT♪
Pa213672a 1杯釣ると気が楽になるもので同様のパターンを繰り返すと2杯、3杯と次々にロッドを絞り込んできます。着底→5連ジャーク→ステイ(水平移動)、この動作を3セットしたら回収して落とし直します。イカのアタリを感じる余裕も出てきました。
今回は大体3つのアタリでそれぞれ
[強めの衝撃がくるイカパンチ]→触腕掛け
[負荷が消える抱きつき]→理想的な針掛かり
[ティップを引き込む持ち去り]→絡み付きエギ噛じり

といった感じで、陸エギングの経験から「低活性・警戒」「通常」「高活性・当たりエギ」のように思われます。
調子よくアタリも続き、烏帽子岩周りで5杯の釣果。初挑戦としてはまずまずのスタートでしょう。

疑心暗擬がペースを乱す
Pa213674 調子が良かった烏帽子岩周りも徐々に強まる北東風に船が流され流速は0.8ノットへ。底が取りも難くアタリも遠のいてきたので江ノ島沖へ移動します。
防波堤の見える西側からスタート。好調な烏帽子岩と打って変わりアタリは遠く、各自エギを交換したり諸動作を調整しながら探ってゆきます。するとポツリ、ポツリと小型ながらアオリが取り込まれてゆきます。
こうなると苦しいのが引き出しの少ない初心者。今回その状況の私は陸エギングの経験と知識を総動員しながら正解を求めて試行錯誤。スラッグジャーク、ロングステイ、カーブフォール、フリーフォール。陸で行う動作を再現して答えを探すも、海からの回答は沈黙という名の不正解。迷いを感じたときこそ基本に立ち戻ることが大切。その為にも技術と知識の必要性を強く感じました。
結局ここで2時間近くアタリを捉えられず。船内の釣果も芳しくなかった為、再び烏帽子岩周辺へと進路を向けました。

備えあれば・・・
Pa213679 烏帽子岩へ戻ってきた庄三郎丸。気づけば時間も正午付近となり終了時刻が徐々に近づいてきます。しかしこのポイントは期待を裏切りませんでした♪ 流しはじめからアタリが続き朝と同様の時合いへ突入。皆それぞれスパートをかけてゆきます。
そしてこんな時ほどトラブルは起こるものです。この時合において根掛かり&ライン高切れ・・・。これにより当たりエギロストとリーダー再結束を余儀なくされました。初挑戦でタックル一組、持ち込みエギ数8本では仕方ないでしょう。もし予備タックル及び替えスプール、同色エギを持っていたらと悔やんでも後の祭りです。
Pa213680 雨風のある船上で複雑なノットは不可能です。とりあえず簡素なオルブライトノットで組み直し、エギはこの間によく乗っていたオリーブゴールド(金アジ)を接続します。復帰するまでに船内に取り込まれたアオリイカは6杯。僅か5分ほどですが痛すぎるタイムロスです。
それでも何とか時合には間に合い、気持ちよい重量感がロッドを曲げ込みます。活性も良いようでエギをガッチリと絡めた個体もいるほどです。
流し替える度に乗ってくるアオリイカ。誰かしらのロッドが曲がり混み、今日はこの場所が当たりでした。ここで4杯を追加し、最後は茅ヶ崎港前を流して帰港となりました。

Pa213682Pa213685Pa213684

美味しく持ち帰るなら活き〆です!目と目の間へ刃物を入れて白くなればOK。茶色だと失敗です。

ブーム到来の予感・・・
Pa213686 今回、ティップラン&スパイラル釣法のアオリイカ船に挑戦し率直に「おもしろい!」と感じました。バーチカルの釣りにない明確なアタリを取れる釣趣は「乗った」を「乗せた」に変え、ゲーム性を一気に向上させています。加えて横流しとなるため釣果の差が出にくく、早出して潮先の席を抑えるような慌ただしさもありません。
先に普及した「一つテンヤ」のタックルがあれば後はエギを揃えるだけ。陸エギングのアングラーならシンカー類を付ければそのままチャレンジできる事からも、これから流行る可能性を十分に秘めています。そして難しい技術を必要とせず楽しめるので初心者も気軽に入門できます。今後は出船する船宿も増えてゆけば一躍ブームとなるでしょう。

現在、平塚庄三郎丸では平日限定の予約乗合で出船。日にちに指定がありますが3・4名集まれば指定日以外も出船可能だそうです。魅力的な船アオリの新釣法に挑んでみてはいかがでしょう?

平塚 庄三郎丸 /℡0463-21-1012

尚、今回の挑戦したティップラン&スパイラル釣法による船アオリイカは11月1日発売のつり情報にて特集が組まれるそうです。興味のある方はぜひ購読してみて下さい。その次の11月15日発売分には今釣行のプロ目線のレポートも掲載されるとか。はるかに詳しい内容と思われるので非常に楽しみです♪

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2010年7月 7日 (水)

マグロ跳ねる海へ

 日本人が大好きな魚といえばマグロでしょう。高級食材として人気のこの魚、現在網代南沖で盛り上がりを見せています。

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魚類屈指のファイター
P6303327_2 今回のターゲットはクロマグロの若魚。若魚といってもアベレージサイズは20~50kg級。凄まじいスピードとパワーは強烈で大型魚の経験を積まずに挑むことは無謀でしょう。そしてパワーやスピードだけでなく動体視力に優れ、エサの見切りは魚類屈指の判断力を見せます。バシャバシャと水面を跳ねていても掛からないのはこの為で、サイズやアクションに細心の注意が必要です。また歯が意外に鋭いのでルアーを飲まれてしまうとラインブレイクは免れません。タイミングと技術そして運が味方しなければ仕留めることが困難なオフショアの最高峰と言えるターゲットです。

遠征ルアーなら森竜丸
お世話になったのは網代の森竜丸。餌とルアーで出船し、ルアー船では御蔵島・網代南沖・網代沖を得意とします。網代南沖(大島沖)までは1時間半のプチ遠征。3時集合、3時半出船となります。
今回のルアーマグロについて船長にアドバイスを求めると
Pc071475_3・ルアーはペンシル系14cm以上
・フローティングからスローシンキング
・オーバースローはOK
・リトリーブやアクションはスローに
・サメ付ナブラはBigチャンス
・アワセはガッチリ入れる
・ファイトは遊ばせすぎない

・1時間毎に釣座ローテーション
との答えを頂けました。前日の数日間は微妙な活性だったようですが気まぐれな回遊魚ですので状況はコロコロ変わるでしょう。

P6303302平日でも満船の人気を誇る森竜丸。多くのルアーアングラーを乗せ、網代南沖に向けて出港しました。もともと遠征釣りもこなす森竜丸はキャビンに寝具が用意され、早朝の出船でも仮眠をとりながら釣り場に向かえるので体力に余裕を持つことができます。

5時になると航行速度をゆっくり落としマグロ探索が始まりました。霞掛かった朝焼けの海を進む森竜丸。長大な潮目に沿って伊豆大島近海を進みながら鳥や海面の動向に注意を払います。
やがて日も昇り視界が開けてきた7時過ぎより徐々にナブラが出始めました。海面を割って出るナブラには大型マグロが跳ねる姿!「ドラム缶が飛んでいる」という表現がピッタリの太いクロマグロが跳ねる姿にアングラー・船長ともにボルテージは一気に上昇。加速する森竜丸がナブラとの距離を詰めてゆきます。
大型ナブラで跳ねまくるクロマグロ。大きな魚体で跳ぶ姿は非常に迫力があります。そこにビッグプラグが打ち込まれ、ウネるようなアクションでマグロにアピールしますがなかなかヒットに至りません。
クロマグロは視力と判断力が非常に高く、少しでも不自然な動きやフォルムをしていると確実に見切ってしまいます。シビアなマグロを喰わせるにはスローリトリーブにフローティングならダイブ、シンキングならフォールと織り交ぜて狙います。

「力vs力」の壮絶ファイト!
P6303311 何度かナブラに遭遇するとついに一人のアングラーがマグロをヒットさせました!唸るドラグ、絞り込まれるロッド。強烈なパワーを誇るマグロ類の暴力的なファーストランが始まります。掛けたアングラーは周りのアングラーに避けてもらいながら船尾へと移動。舳付近は未だ続くナブラを打ち続けるのでマナーと安全面から極力移動してファイトしましょう。
マグロの中でもクロマグロは体力もあるので長期戦は必至。巻いては出されを繰り返しながら戦い続けること40分近く。やっと浮上しギャフを打って取り込まれたクロマグロは港計測で38kgのナイスサイズ!こんなサイズが跳ねまくっているのです。

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がっちりとTTイーグル180を咥えたクロマグロ!迫力の魚体です

恐怖のデスダイブ
P6303316 その後も何度もナブラ打ちをしていると再びクロマグロがヒット。強烈な引き込みでドラグからラインを引き出してゆきます。巻いては出されを繰り返しながら1時間半を過ぎた頃より異変は起きました。マグロが全然引かないのです。そればかりかズルズルとラインが引き出されてしまいます。
これは「デスダイブ」といわれる現象で長時間ファイトによってマグロが死んでしまうことにより起きます。釣りで巨大な魚を釣り上げられるのは魚の遊泳力があってこそのもの。逃げる魚の遊泳力に上や横方向の力を加え、徐々に方向を曲げることで円が窄まるように寄せてくることが可能です。
しかし魚が死に遊泳力が無くなると後は沈んでゆくばかり。沈降が進むほど掛かる水圧は増してゆき浮力も失われさらに重くなってゆきます。こうなってしまうと手の打ちようがありません。大型魚ならではの恐怖の落とし穴といえるでしょう。

ロングチャンス!サメ付きナブラ
P6303320 気を取り直して次のナブラを狙う森竜丸。当日はマグロの浮きが非常に良い日でどこかしらで複数のナブラが常に出ており、「ナブラを選ぶ」という普段ではあり得ないことをしています。
ナブラを起こしている魚はクロマグロ・キハダマグロ・キメジ・メジ・カツオ・ヒラマサ・ワラサといった豪華な面々。それでも当然狙いはクロマグロとキハダマグロです。
P6303319 そして今度はサメ付きナブラに遭遇。このナブラの特徴はその名の通りサメが暴れまわってベイトを弾き飛ばしています。しかし食物連鎖上位のサメの存在が他魚に安心感を持たせるのか近づいても沈みが非常に遅くじっくり狙うことが可能です。そしてサメ付きの鉄則はナブラの脇を狙うこと。これは正面を通すとサメが掛かってしまいナブラ自体が崩れてしまうからです。
今回のサメ付きからはワラサやカツオが姿を見せるもサメも掛かってしまいナブラは消失しました。サメは掛かったら切りたいところですがマグロ用プラグは5000円近いものもザラで簡単に切るという選択を取れないことも悩みどころです。

アグレッシブなチェイス!キハダマグロ
P6303323 数カ所のナブラを回っているとやや広めに跳ねるナブラに遭遇しました。一斉にルアーをキャストするアングラーたち。そして一人のアングラーに鋭いアタリが訪れました。
気持ちよいドラグ音を出しながらラインを引き出してゆく魚。しかし先程までのクロマグロのような重量感はありません。15分ほどの攻防の末に上がってきたのはキハダマグロ。クロマグロほどではありませんが港計測20kgの立派なサイズです。
キハダマグロはクロマグロに比べるとアグレッシブ。速い動きも追跡し、一気に加速して襲いかかります。それでも他魚と比べればルアーの見切りはシビアなので簡単な相手というわけではありません。

メジ・ワラサの複合ボイルも
P7053339 残り時間が少なくなってきました。釣れていない人は約半数。一発大物のプチ遠征船とはいえ、なかなか厳しい状態です。そこに終盤になってメジ・ワラサといった中型魚のボイルが混ざり始めました!中型といえどどれも70cmを越す魚ばかり。多くの釣り人のロッドが気持ち良く絞り込まれてゆきます。このような一発大物をフォローするような魚も多い点が網代南沖の特徴の一つ。ボウズ覚悟の乗船とはいえ何かしら釣れるのは嬉しいことです♪

依然好調続く!
今回は残念ながら大型マグロゲットには至りませんでしたが、7月に入っても高釣果が続く網代南沖。中には40kgオーバーのクロマグロばかり上がる日もあり、その期待度は急上昇しているといえるでしょう。
魚類屈指の大型魚なので誰でも簡単に狙えるというわけではありませんがチャンスは誰にも訪れます。ぜひ大型マグロを夢見て出かけてみてはいかがでしょう。

Pc071475_2網代 森竜丸
℡/090-1620-1988
網代南沖遠征 15000円
3時集合、帰港14時半

【使用タックル】
ロッド:オフブロー83ツナカスタム
リール:ソルティガZ4500H
ライン:PE4号300m リーダー80Lb3m
ルアー:ファルコン180、ボラドール180など

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2010年6月14日 (月)

今年も熱い!遠州灘アカムツ

 その漁獲量の少なさ、そして味の良さから深場釣り師から垂涎のターゲットとされるアカムツ。そのアカムツが平均10匹以上も釣れるパラダイスが遠州灘にあることをご存じでしょうか?

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好調続く赤い宝石
アカムツといえば顔が見れれば良しとされますが、今回お世話になった大寿丸のノルマは「ツ抜け」! 豊かな遠州灘の魚影だからこそ実現可能なノルマといえます。現に5月の最高釣果は34匹(!)と普通のアカムツ釣りの感覚を逸しています。
かといって東京湾のような小型ばかりということはありません。型は25~30cmを平均とし、45cm前後まで狙うことができます。

遠州灘アカムツなら大寿丸!
驚異的な釣果と飽くなき探求心で、いまアカムツファンから最も注目されている船宿、福田港大寿丸。6人限定の予約乗合い船で、週末・祭日でもゆったりと釣りを楽しむことができます。
非常に人気の船宿で予約が取りづらい事もしばしば。それでも美味しいアカムツを楽しく釣らせてくれるだけあって南は九州、北は東北と遠方からの釣り人のも人気が高く、そして驚異的なリピート率を誇っています。

ご当地スタイルは天秤仕掛け
091005_船長が実釣・生態・考察の研究を重ねに重ねて辿り着いた仕掛けは天秤式の3本針。アカムツでは偶に見ますが胴付主体の深場釣りにおいて珍しい形式です。
その珍しい仕掛け形式からみても特異な存在となっているのが発砲シモリ。これが僅かな底潮にも仕掛けを乗せて動かし、アカムツを誘うキーポイントになります。
余談ですがクロムツで有名な真鶴の緑龍丸も胴付き仕掛けながら同様に発砲シモリを組んでいます。ムツ釣りにおいてフロートは重要なキーポイントと言えるでしょう。

アカムツの好物は?
P9231156_2 アカムツ釣りといえばどんな餌を使うでしょう?
サバ切り身・サンマ切り身・サケ皮・イカ短冊・ホタルイカ。この辺りが一般的といえますが大寿丸が使用するのは「沖アミ+イカ短冊」
中深場釣りに沖アミ。普通の深場釣り師はちょっとした戸惑いを覚えるかもしれません。そしてこの沖アミを崩さず刺すため針は細軸ムツ針が使われます。
またイカ短冊もただのイカを切ったものではありません。透明感ある短冊ながら程良い硬さで餌耐ちも抜群。食べても美味しく旨味調味料で加工されているようです。
この餌の組み合わせも大寿丸アカムツの特徴と言えるでしょう。

手持ちor置き竿
P6103108 遠州灘アカムツの最大の特徴は誘いにあります。様々な誘いの中に出る微妙なシグナルを捉えられるか否かが釣果の分かれ目といえるでしょう。この誘いは手持ち派と置き竿派に分かれ、前者は感度と柔軟性のバランスした6:4調子。後者は柔軟性を最大に活かした5:5調子のムーチングアクションが好まれます。
誘いはこの釣りの肝です。乗船の際に船長のレクチャーをしっかりと聞き、確実に行って釣果に繋げましょう!
ちなみに私のオススメは断然手持ち! 200号の錘はハードですがアタリを手繰り寄せる快感を是非味わってください。

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手持ちで積極的に誘う!置き竿で柔軟に食わす!好みで選んでよいでしょう

いざ出船。ノルマはツ抜け
P6103115 当日集まった釣り人は5人。それぞれがアカムツに魅せられ、並々ならぬ執着を持っています。そんな釣り人を乗せて航行すること僅か10分で釣り場に到着。これだけ港の近くで驚異的な釣果を持続的に出せるのは豊かな遠州灘のおかげといえるでしょう。
しかし当日はなかなかアカムツの機嫌が優れません。船中
1匹目は2流し目に出たものの後が続かず。たまにドンコや小型アカムツが掛かる程度です。
ここ数日、沖から入った潮で水温は急上昇。そして透明度も一気に上がり、駿河湾では本ガツオが跳ねている状態。アカムツには明らかに悪条件でこれが食い渋りにも繋がったのでしょう。

恐怖の縄切り魚
なかなかアカムツの活性が上がらない中、同行者に「コツ、コツ」と小さいアタリがシグナルが・・・。アワセても微妙な重量感しか残らず懐疑的な顔をして巻き上げると銀色の魚体が浮上してきました。
タチウオのような細長い魚体ながら最後に尾鰭があるその魚は「タチモドキ」。
鋭い刃で仕掛けのフロートやPEラインのマーキングに噛じりつき、全てを海の藻屑と化す恐怖の縄切り魚です。
この魚が姿を見せたときは派手系・夜光系を極力外し、地味に目立たなくさせなければ仕掛けがズタズタにされてしまいます。

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タチウオより細身のタチモドキ。鋭い歯に注意が必要!尾鰭の有無でも見分けられます。

底潮の流動。時合いを逃すな
P6103119 タチモドキを見て移動した直後。良型のシロムツが上がってきました。「今日はダメか?」誰しもがそう思いましたが、このシロムツこそが時合い到来を告げたのでした。
朝からの不調が嘘のように下ろす度に掛かってくるアカムツ。アタリが出たらゆっくりと10m巻くと、穂先に現れる追い食いのシグナル。深い水深で手返しに10分弱の時間が掛かるアカムツ釣りでは一回でいかに追い食いさせられるかが釣果の分かれ目です。アタリの数自体は乗船者内でさほど差は出ません。数の差は追い食いの差。しっかりと追い食いさせて赤い宝石を浮連ねましょう。
そして水面に浮いてからの取り込みがこの釣り最大の難関。長い時間引き上げられたアカムツの針穴は広がり、20100610143224_2一瞬の緩みで簡単に外れてしまいます。緩めることなく一定のスピードでスムーズに手繰ることがコツです。
また浮上するアカムツが増えれば玉網入れの機会も増えます。このとき注意したいのがアカムツが複数引き掛かっているとき。その際は必ず最後尾のアカムツから掬うこと。前方のアカムツから掬ってしまうと手繰る事ができず、次のアカムツを掬えません。後方からなら手繰りでテンションを調整しつつ順に掬ってゆくことができるのです。

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同行者の中金丸船長も会心の一尾!少ない時合いは手返しが差になります。

梅雨明けまではシマアジも!
P6103134_3 時合いが過ぎるとあとはパッタリ。普段はここまで喰い渋ることは珍しいだけに残念。それでもリリース含み10匹の釣果。ノルマのツ抜けを達成することはできました。
不調といえどノルマまでは届く大寿丸。やはり驚異的といえるでしょう。
周年アカムツを看板とする大寿丸ですが梅雨明けまでは御前崎方面のシマアジも狙います。
アカムツと同じく旨い魚TOP5に確実に入るシマアジ。食べての美味しさは勿論のこと強い引きを持ちながらな口膜が薄く、バラシが非常に多くて難しい魚としても有名です。
そのシマアジを専門に狙っても釣果は竿頭10枚以上と立派な数字。遠征船での人気魚種も大寿丸で狙うことができます。
さらに驚きなのはこのシマアジとアカムツをリレーで狙うことも可能!
「シマアジ→アカムツリレー」
夢のようなこのリレーは予約時に1人目であれば依頼することができます。ただしシマアジの場所は荒天に大変弱いのでアカムツだけになっても気落ちせずに釣りましょう。

都心からは3時間
遠州灘の福田港は東名高速入口から約250km。時間にして約3時間の距離です。1人ではなかなかの距離ですが仲間と共に釣行すれば決して無理な距離ではありません。さらに休日割引が残っている今なら予想以上に安い交通費で往復することができます。
赤い宝石は遠州灘の海で待っています。プチ遠征気分で是非狙ってみてはいかがでしょう?

P9231169 [船宿]
福田 大寿丸
TEL 0538ー55ー5613

【タックルデータ】
[ロッド]BJSライト深場165H
[リール]電動丸3000XH
[仕掛け]片天秤3本針・錘200号

参考釣行:【釣行記】遠州灘で赤い宝石・アカムツ天国を見た!

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2010年6月13日 (日)

暑い季節にはエリアフィッシング

 気温も水温もグングン上昇。川でも海でも、陸でも船でも魚が釣れ盛っています!
そんな中、今回挑むのはエリアフィッシング。涼しい上流域の管理釣り場では様々なマス類が釣り人を待っています。

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人気のエリアフィッシング
P5132122_2 そもそもエリアフィッシングとは何なのでしょう? これはマス類を中心に放流する管理釣り場で、ルアー・フライを用いて狙う釣りの総称です。
エサ釣りでイクラやブドウ虫をつけて狙うマス釣りも該当はしますが、最近はルアーを指す意味合いで捉えられることがほとんどです。

・多彩な放流魚
エリアフィッシング最大の魅力は様々な魚種が狙えるところ。ニジマスを中心にヤマメ・イワナ・ブラウンといった陸型トラウトから、スティールヘッド・サクラマス・シルバーサーモンといった降海型まで放流するところもあります。

P5132132 ・ストリームとポンド
釣り場は2つの形で分かれ、自然河川を区切って作られたストリームエリア、池に水を張ったポンドエリアのいずれかになります。
それぞれに魅力がありますが大きな違いは流水と止水。これにより選ぶルアーが若干変化します。

タックル
トラウトタックルはライトクラスの繊細な組み合わせ。これは警戒心の強いトラウトへ軽量ルアーを違和感無く動かし食わせるために現在の形になりました。

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道具は至ってシンプル!ロッドスタンドもあると複数のロッドの携帯に役立ちます。

・ロッド
5~7ftのロッドで対応ラインが2~5lbまでのものが多くみられます。
調子はスプーンの極低速のリトリーブが多いポンドではスローテーパー。プラグのトゥイッチといったロッドアクション、流れに対しての速巻きの多いストリームではファーストテーパーが多く使われます。

・リール
ライトラインでときに60cmを越えるトラウトをしとめるエリアフィッシングでは何より重要視したいのはドラグ性能。この性能の如何で釣りが決まるといっても過言ではありません。
メインとなるのはスピニングリール。サイズは小型でダイワ・シマノ製なら1000番クラスが主流です。最近は200g以下の軽量モデルも見られるようになりました。

・ライン
軽量ルアーが飛ぶ細さ、大物にも負けない強度。エリアフィッシングで求められるラインの条件は過酷です。
様々な条件で選ぶラインは変わりますが標準はナイロン素材の3LB。スレているようなら細く、大型狙いなら太くなります。また耐磨耗性に優れたフロロカーボンラインも障害物周りを攻める際には心強い武器となります。

・ルアー
トラウトとの接点。釣り人が最も気を配る部分はルアーでしょう。ほかの部分がどんなに優れていても魚を食わせるルアーが機能しなければ釣れることはありません。それだけに様々な状況に対応するべく、タックルボックスのルアーは増え続けてゆくのです。
トラウト用ルアーはスプーンとミノーが大半です。ニジマスに有効でスローな等速巻きに優れるスプーン。そして釣り人のアクションがダイレクトに釣果に現れるミノー。共に様々な局面で使えますが前者はポンド、後者はストリームで使用されることが多いようです。

リヴァスポット早戸
020 今回訪れたのはリヴァスポット早戸。宮ヶ瀬ダムの上流に位置するこの管理釣り場は典型的なストリームタイプ。都心から1時間半ほどとアクセスに優れた地理ながら、自然溢れる山岳を流れる早戸川を見ていると神奈川県であることを忘れてしまうぐらいです。
古くからこの地で営業しており、年輩の方々には「早戸川国際マス釣り場」の方が通りがよいかもしれません。この管理釣り場はBBQエリアが設けられ、釣ったマスをその場で焼いて食べることも可能。家族連れならば釣りにBBQにと非常に楽しみの多い釣り場といえるでしょう。

渋い状況 創意工夫の勝負へ
P5132121 さて釣り人の視点から当日の状況を見てみましょう。
天候は晴天。前日までの降雨の影響を感じさせない高い透明度の川水。辺りをカゲロウが飛び交い、時折水面ではトラウトがライズしています。
この状況からトラウトの注意はカゲロウの飛び交う上方へ向いており、併せて川岸に立つ釣り人達を警戒しているように感じます。
実釣開始時刻と共に研修参加者が釣りを開始するも、派手な服装をしている人はアタリも遠く、明らかなトラウトの警戒を感じます。そんな中、赤い目立つ服装でも構わず釣果を揚げる同行者も・・・。その者は大型トラウトが影を潜める落ち込みのアップストリームへミノーをキャスト。そして上流から流れに乗せて落ち込みへルアーを落とし、トゥイッチでミノーにヒラを打たせリアクションバイトで捕らえてゆきます。掛ける魚もイワナが多く、完全に熟練の技です。きっと多くの研鑽を積んできたのでしょう。
さて一部の釣り人に釣果が集中する状況で、初心者にはやや厳しい低活性。私も初心者を連れて釣っていますが、自身は釣れても中々釣らせてあげることができません。

P5132150 やがてお昼時となり暫くして午後の放流が始まりました。放流直後はいわずと知れた爆釣のチャンス! 諦め顔をしていた人にも再びやる気が戻ってきたようです。この放流は単に「放流魚が釣れるチャンス」というわけではありません。放流チャンスの真の意味は「放流魚の活性に炊き付けられた大型が動く」ことにこそあります。
チャンスを活かすべくパートスタッフを釣れて再び釣り場に。大型を狙うべくルアーは当然ミノーを選択。橋下・岩影・落ち込みを丹念に探ってゆきます。ポツポツと掛かってくる小型の放流魚を外していると、連れていた初心者がついにHIT! 大きくロッドを絞り早々に引き上げたのは40cmほどの中型レインボー。「折角なので大型を・・・」とつけておいたミノーが功を奏したようです。
苦戦していた初心者が初めての1匹を手にし、とりあえずの任務は完了。今度は自分の釣りに専念します。様々なストラクチャーを舐めるようにミノーを通してゆくと死角から出てくる大きな魚影・・・。しかし大型ばかりがルアー直前で反転してしまいます。反応させ追跡までは出来ているのですが決め手に欠けるようです。まだまだ自身が未熟ということなのでしょう。

P5132131_2 P5132143 P5132148

小型は難なく釣れるも大型は一筋縄ではいきません。様々なアプローチで狙いましょう。

これからの暑い季節に
033 今回訪れたリヴァスポット早戸では釣り以外にもBBQを楽しむことができます。釣りたてをその場で調理して食べられる釣り場も多いのもエリアフィッシングの魅力です。
これから暑い季節が訪れてもストリーム系の釣り場なら標高が高いところが多いので涼しく、そしてポンド系の釣り場なら夜釣りが楽しめるところもあります。
気軽にそして涼しく楽しめるエリアフィッシング。自然豊かな山の中で竿を振るってみてはいかがでしょう。

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2010年4月29日 (木)

【攻略】初夏の江戸前リレー船

 気温・水温共に上昇し、夕方以降も過ごしやすくなってきました。こうなると夜釣りへも出かけたくなってきます。
今回は開幕したアナゴとシロギスを狙うべく東京湾の小物釣りに挑みます。

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1回で2種を楽しむリレー船
P4262027お邪魔したのは浦安の吉野屋。江戸前の釣りものを得意とし、10名の船長が季節の様々な釣りに完全対応。湾奥ながら湾口の釣り物までこなし、浦安駅より徒歩10分と電車釣行派にも最適です。
この船宿より今回乗船するのはキス・アナゴのリレー船。この船は午後1時より出船し中ノ瀬でシロギス、日が暮れてからは木更津でアナゴを狙います。
タックルや仕掛けは2種類必要ですが、どちらも道具が少い釣り物なので準備は容易。餌はどちらもアオイソメを使って狙います。

まずは中ノ瀬シロギス
P4262033 定刻通り江戸川より出港し、目指す中ノ瀬までは約1時間。晴れて気温も上がった東京湾を南下する吉野屋船上はちょっとしたクルージング気分。この間にキスの準備を進めましょう。
シロギスはアオイソメが定番餌。軸長の針にまっすぐになるよう餌付けします。食いの良いときは入れ食いも珍しくなく、手返しの速さが数を伸ばす決め手となります。ですので餌をあらかじめカットし、ストックしておくと良いでしょう。
さらに同行した品川中金丸の増尾船長より「イソメは切ってタオルに乗せ、血抜きした方が釣れる」とのアドバイス。毎週末に中ノ瀬へ出船する船長の言葉だけに説得力があります。

P4262034 P4262035

下準備が釣果を支えます。手間を惜しまず切っておきましょう。

P4262029虫餌が苦手な人の救世主
今回はさらに実釣試験の餌を用意しました。
マルキュー「特船イソメ」
この春発売された付け餌で、イソメ餌のような形をしており味と臭いで食わせるとか。前評判では中々の食いとのことですが、自分で試験しないことには販売店としても自信を持って薦められません。どれだけの結果を残せるか楽しみです。

青イソメVS特船イソメ
うたた寝したくなる陽気の中、ようやく中ノ瀬へ到着。早速キス釣り開始とともに青イソメ(以下、青)VS特船イソメ(以下、特)の試験スタートです。

注:あくまで私見による評価です。性能を保証するものではありません。

P42620361.餌付け
青:そのままではヌルヌル。カットし血抜きした物は問題なし
特:少々ふやけ気味。カットしタオルに置くと水分が減って使い易く

2.餌持ち
青:中間部はズリ落ち多し。口の部分なら遠投可能も食い落ちる。
特:そのままなら船下へ。水分の抜き具合で堅さ調整も可能。ただし手間は掛かります。

3.餌耐ち
青:同じ餌ではキス3匹が平均。未処理状態は付けると自切もある。
特:同じ餌ではキス3匹が平均。ただ針刺し部の縦裂けが目立つ。

P4262038 4.食い
青:誘い・置き竿どちらもOK。置き竿はやや有利か?
特:誘いは当然も、意外と置き竿もイソメと差が少ない。さらに赤・緑の2色によるカラー分けが可能。

5.コスト
青:50g500円前後が平均。船宿常備が普通。
特:約20本500円前後。1本で3針の餌。自前用意が必要となる。

6.保管
青:要冷蔵保存。活き餌なので1週間が限度。
特:要冷凍保存。冷凍餌なので半年前後はOK。

その他
特船イソメは適度に水分を抜き、添加物を吸収させることも可能。
例)特船イソメ+紫外線加工液・特船イソメ+アミノソルト
アイディア次第では様々な可能性を秘めていそう・・・

以上が実釣で感じた両餌の評価です。活き餌が苦手な人や、冷凍庫に餌をストックしたい人には特にオススメです。ゴールデンウィークには必須かもしれません。

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当日のキスにはピンクが好評!イイダコは1針で2杯と取り合いにw

クラゲ対策には胴付仕掛け?
さてテストしながらの実釣りですが実は結構渋めの状況。水は茶色く、浮遊物も多め。しかもアカクラゲも多く、回収の度に赤い触腕が仕掛けに絡みついてきます。
キスは流しの度にぽつりぽつりとあがる程度。片天秤に絡みつくクラゲを外すだけでも一苦労。微妙に手がピリピリするだけに厄介です。
そんな状況を打破すべく仕掛けチェンジ。近年流行の胴付仕掛けをセットします。胴付仕掛けは錘が一番下にくる形状で針は海底から浮いて潮に漂います。特に船下を狙うには最適で、海底より浮いた餌を好むシロギスにはもってこいです。
ただし弱点として仕掛けが長く投げづらいことと、ハリスが長く手前マツリしやすいので扱いには注意しましょう。
仕掛けをチェンジしてからはそれまでの苦戦が嘘のようにキスが掛かってきます。天秤式に比べ投げづらさはありますが今回用意した2.1mのキス竿なら難なく扱えます。正直、胴付きキス仕掛けは調子がにている長尺の一つテンヤ竿が向いているのかもしれません。今まで天秤仕掛けばかりの人は是非使ってみてください。

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胴突仕掛けを使いこなせば釣りが有利に♪ 船下狙いにもオススメです。

夕マヅメは食い好調
食い渋りを見せていたシロギスも日が傾くと共に食い気が上昇してきました。やはり夕方はどんな魚も食い気が良くなるのでしょう。ここである程度まとめて釣り、何とか形にはできました。
ちなみに実は後半マゴチも狙っていたのですが、こちらは見事にフラれてますorz

アナゴの前に防寒対策
5時半となるとキス釣り終了。いざ木更津へ向けて船は進みます。中ノ瀬から木更津までは約30分。この間にアナゴ釣りの準備をしておきます。専用竿やキス竿にアナゴ仕掛けの取り付けなので、さほど時間は掛からないでしょう。
それよりもしっかりしたいのは防寒対策。ハッキリ言って寒いです。初夏といえど舐めてはいけません。日が落ちた洋上で風に吹かれると体感温度は急低下。油断すれば風邪を引きます。
装備的には冬の昼間の釣りと同じような装備がオススメ。手袋もないと5月前半までは手が悴むこともあるでしょう。

日没と共にアナゴ開始!
釣り場の木更津へ移動したら船はポイントを定めて投錨します。アナゴ釣りは移動の少ない釣りでポイントへアナゴを寄せて釣ってゆきます。
仕掛けは吊り鐘錘25号にウナギ針が基本で、仕掛け上部にケミホタルを取り付け光でアナゴにアピール。餌は青
イソメを縫い刺しでダンゴ状に付けボリュームと臭いでアピールします。

正攻法は「小突き」でも・・・
P4262063 錨泊が完了し投入合図が出されました。いよいよ後半のアナゴ釣りスタートです。アナゴ釣りと言えば2本の竿をリズミカルに小突き続けるスタイルが有名です。ベテランはそれで凄まじいまでの釣果を上げ、たしかに正攻法といえるでしょう。
でも探るのは船下だけにする事はありません。当日の吉野屋船長のアナウンスは「ちょっと投げて広く探って」「置き竿は仕掛けが浮かない程度にキープ。錘が底叩くようじゃアタらないよ。」とのこと。
実際当日は2本竿で小突き続ける人より、1本手持ち・1本置き竿の人が多く、釣果もまずまずでした。

意外に苦戦!?アナゴのアワセ
P4262062 釣りが開始されてしばらくたつとアタリも活発に出始めました。すると船内各所から「あっ・・・」「えっ?」「しまった!」との声が上がります。
アナゴ釣りはアタリを拾ってからアワセるのも難しさの一つ。あの口でなかなか餌盗り上手なアナゴは「コツ・コツ」とアタリを伝えながらも意外に針が掛かりしません。
そこで船長よりアナゴのアワセのタイミングを解説頂くと「アナゴはアタリを捉えたら一旦送って、それから次のアタリでアワセる。慣れないうちはアタリから5秒ぐらいでアワセてください。」とのこと。この内容がアナウンスされてからは船内の無念の嘆きも減り、取り込まれるアナゴも増えてきました。

手早く外してトラブル回避
P4262057取り込まれるアナゴが増えればそれだけ仕掛けのトラブルも増えてきます。アナゴ釣りの仕掛けトラブルのほとんどアナゴの仕掛けへの絡み付きです。
釣り上げたアナゴは針よりブラブラと暴れていますが、しばらくすると器用に体をクネらせ針上へ体を伸ばしてハリスに絡み付きます。一度絡みつくと次は体を回転させて自らの体に仕掛けを巻き付けてゆき、最後は解けないほどにグチャグチャになって仕掛けをダメにしてしまいます。
これを回避するには手早くアナゴを外すのが一番です。そのときに用意したい品が二つあります。

P4262054_2・ワニグリッップ
第一精工より販売されているプラ型さかなハサミ。凹凸面がガッチリとアナゴをキープし一切の抵抗を封じ込めます。
金属タイプより魚体を痛めず、食材としての価値を追求される方にもオススメです。

・クイック針はずし
DAIWAより発売されている小物釣り用ワンタッチ針はずし。カワハギ釣りではお馴染みで口元に掛かった針を魚に触れずに素早く外します。
ワニグリップと併用すると効果的で素早く確実に魚を外します。

嬉しい船上サービス
アナゴ釣りでは釣ったアナゴを船長自ら捌いてくれます。まな板で目打ちし開きと中骨に。そのスピードは早く一匹10秒ほどで捌かれてゆきます。
このサービスのおかげでアナゴ釣りは小型クーラーでOK。きれいに捌かれた開きは天ぷらや白焼きに、骨は揚げて骨煎餅にすると美味しく頂けます。
また吉野屋のリレー船ではアナゴ釣り開始後、船上にて温かいウドンが配られます。日が落ちて冷え始めた体に染み込むウドンの味は格別!ありがたい限りです。

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アナゴ船は帰ってから楽々♪ 小腹が減るリレー船ではウドンが格別です!

今期は有望。夏まで楽しめる♪
P4262059アタリが出続けた今回のアナゴ釣り。時間は2時間ほどと短いながらお土産には十分な量を釣ることができました。
今回はキス・アナゴ・イイダコ・メゴチと天ぷらの種は4目。キスはやや低調も今後回復すれば十分に期待できます。それより今年はアナゴが当たり年!好調だった一昨年よりも釣れており、初心者でもツ抜けは容易な状況です。気温も上昇してくればさらに快適に釣ることができるキス・アナゴリレー。今後は神奈川県からの出船も増え、ますます狙いやすくなります。昼から出船の気軽な江戸前の釣りに出かけてみてはいかがでしょう。

P4262067_2 P4262072

[釣行日]
2010年04月26日

P4262027_2 [船宿]
浦安 吉野屋
TEL/047-351-2544

[タックル]
ロッド:伝衛門丸UPグレードキス210
   :リーディングXA73 205Ⅱ
リール:イグジスト2508改
   :ミリオネアベイエリアSP100L
仕掛け:胴付キス仕掛け・錘15号・キス針
   :アナゴ仕掛け・錘25号・ウナギ針
エサ :アオイソメ・特船イソメ

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