« マグロ跳ねる海へ | トップページ | 誘いが勝負!深場の大カマス »

2010年10月25日 (月)

【船アオリ】話題の新釣法にチャレンジ!

 船に陸ともに大人気のアオリイカ。釣法もエギング・ウキ釣り・ヤエン釣りと釣り場や時期に応じて様々です。そんなアオリイカに船釣りで話題となっている新釣法があるのをご存じでしょうか?今回はその釣方を体得すべく平塚庄三郎丸へお邪魔しました。

Pa213683a

話題の新釣法とは?
今回行う新釣法は「ティップラン」「スパイラル」と呼ばれるものです。既存のバーチカルエギングでは中錘を使用しタナを探るのがセオリーですが、本釣法ではウエイトの増したエギのみで探ってゆきます。この形はマダイの伝統釣法「テンヤ釣り」がメインラインを細くすることで中錘を廃し「一つテンヤ釣法」に進化したように、船のエギングにおける正当進化として近く認知させることでしょう。

必要タックル
Pa213667さて新しい釣り方となるとタックルが気になるところです。話題の「ティップラン」「スパイラル」釣法で必要とされるタックルは以下の通り

[ロッド]
8ft以内の専用・一つテンヤ・ライトクラスエギングロッドが適しています。調子は変化をとりやすいティップと強い噴射でもじっくりためられるバットをもつロッドが理想的です。

[リール]
ドラグ性能に優れた2500番前後のスピニングリール。一日手持ちで釣り続けるので軽量モデルがおすすめです。手返しを重視するのならハイギア仕様も良いでしょう。

[ライン]
メインラインは潮切れに優れる極細PEがおすすめ。10mマーキングされているモデルなら放出量を把握しやすく非常に使いやすいでしょう。リーダーは根擦れに強く、水中で目立ちにくい低屈折率のフロロカーボンが良いでしょう。ラインの結節は強度に優れ、結びコブの小さいPRノットやFGノットを用いましょう。

[エギ]
専用モデルとなるスクイッドシーカーやエギマルのウルトラディープがおすすめ。それ以外のエギを使用する場合は各社から発売されているアゴリグ・DD・マスクの何れかのシンカーを用いれば使用可能です。重量30gが目安となります。

Pa213665 Pa213666 

重量とバランスを調整した専用品は非常にスマート。既存エギもシンカーでウエイトチューン。

新釣方のポイントは?
一つテンヤと酷似したタックルを使用するティップラン&スパイラルエギング。一連の動作は以下の通り

1.投入し糸フケに注意し着底を目指す
2.着底を感知したら連続ジャークでエギを浮かせる
3.不自然な動きをエギに伝えないよう注意しステイ
4.ティップ(穂先)とラインの挙動に神経を集中
5.アタリがきたら鋭くアワセて巻き上げに移る
6.アタらがなければ再び着底させ繰り返す

この動作を繰り返しながらアタリを探ってゆきます。その中でも抑えておきたい重要なポイントがあります。

・確実な着底把握
一にも二にも底取りが肝心。着底が分からなければ釣れる確率は激減し、根掛かりなどのトラブルも激増します。ライン放出のスピード変化を見落とさないように神経を集中しましょう。

・まめな底取り
シャクリとステイを繰り返していると船の移動によってラインの角度は浅くなってゆきます。この状態で底を取らなければエギは吹け上がりタナはどんどん浅くなってしまいます。

・手返しが釣果の分かれ目
船が移動すればライン角度が浅くなりエギが船下から離れてゆきます。これでは新しいポイントに入りません。一定角度を過ぎたら手返しをし新しいポイントにエギを入れ直して探りましょう。

これら3点は「一つテンヤ釣法」のポイントそのまま。タックルも要点も同じなので「一つテンヤ釣法」をしたことがある人なら、すんなりと行うことができるでしょう。

エギのカラーセレクト
Pa243687 先にエギしか付かないだけにエギ選びは非常に重要。メーカによる形状の違いもありますが最も迷うのはカラーでしょう。基本的には下地のテープと上地の布の組み合わせによって決まります。簡単にまとめると以下のように使い分けられています。

[下地]
ゴールド:高活性・濁り潮・ハイアピール
レッド:低活性・澄み潮・ローアピール
マーブル:パイロット・状況不明

[上地]
派手系:濁り潮・高活性
地味系:澄潮・低活性

状況に応じて下地、上地の組み合わせを選びますが、手っとり早いのは釣れているカラーを真似ることです。慣れないうちはコレが最も効率もよく確実でしょう。

いざ出船!新釣法体験へ
Pa213677_2当日、ティップラン&スパイラルアオリ船に集まった釣り人は4名。庄三郎丸では今回が2回目の出船となり今後この釣り物が軌道に乗るためにも気合いを入れて挑まねばなりません。自身は今回が初挑戦。事前の予習と前回乗船者からのレクチャーを受けながら船は釣り場を目指します。
最初のポイントは烏帽子岩。ここに点在する群礁はアオリイカの好ポイントとなっており、秋の数釣りから春の大型まで一年を通してアオリイカを狙うことができます。まずは烏帽子岩東の水深10mからスタート。水深も浅くエギの底取りも容易です。流速は0.3ノット、船長がアナウンスする水深を聞きいてシャクリとステイの間隔を調整している間にも船内には次々とアオリイカが取り込まれてゆきます。
Pa213670開始早々から時合に突入している状況に焦りを感じつつ、ラインの角度に気を配りながらティップ(穂先)を注視していると負荷で曲がっていたティップから不自然に負荷が抜けました。これがこの釣法でのアタリの出方。素早くアワセをいれると「ズン」と特有の重量感とともにロッドが弧を描きます。水噴射による独特の引きを楽しみながら巻き上げると本命アオリイカが浮上♪ やや小型ながら1杯目をキャッチし何となく釣り方が分かってきました。

コツを掴めば連続HIT♪
Pa213672a 1杯釣ると気が楽になるもので同様のパターンを繰り返すと2杯、3杯と次々にロッドを絞り込んできます。着底→5連ジャーク→ステイ(水平移動)、この動作を3セットしたら回収して落とし直します。イカのアタリを感じる余裕も出てきました。
今回は大体3つのアタリでそれぞれ
[強めの衝撃がくるイカパンチ]→触腕掛け
[負荷が消える抱きつき]→理想的な針掛かり
[ティップを引き込む持ち去り]→絡み付きエギ噛じり

といった感じで、陸エギングの経験から「低活性・警戒」「通常」「高活性・当たりエギ」のように思われます。
調子よくアタリも続き、烏帽子岩周りで5杯の釣果。初挑戦としてはまずまずのスタートでしょう。

疑心暗擬がペースを乱す
Pa213674 調子が良かった烏帽子岩周りも徐々に強まる北東風に船が流され流速は0.8ノットへ。底が取りも難くアタリも遠のいてきたので江ノ島沖へ移動します。
防波堤の見える西側からスタート。好調な烏帽子岩と打って変わりアタリは遠く、各自エギを交換したり諸動作を調整しながら探ってゆきます。するとポツリ、ポツリと小型ながらアオリが取り込まれてゆきます。
こうなると苦しいのが引き出しの少ない初心者。今回その状況の私は陸エギングの経験と知識を総動員しながら正解を求めて試行錯誤。スラッグジャーク、ロングステイ、カーブフォール、フリーフォール。陸で行う動作を再現して答えを探すも、海からの回答は沈黙という名の不正解。迷いを感じたときこそ基本に立ち戻ることが大切。その為にも技術と知識の必要性を強く感じました。
結局ここで2時間近くアタリを捉えられず。船内の釣果も芳しくなかった為、再び烏帽子岩周辺へと進路を向けました。

備えあれば・・・
Pa213679 烏帽子岩へ戻ってきた庄三郎丸。気づけば時間も正午付近となり終了時刻が徐々に近づいてきます。しかしこのポイントは期待を裏切りませんでした♪ 流しはじめからアタリが続き朝と同様の時合いへ突入。皆それぞれスパートをかけてゆきます。
そしてこんな時ほどトラブルは起こるものです。この時合において根掛かり&ライン高切れ・・・。これにより当たりエギロストとリーダー再結束を余儀なくされました。初挑戦でタックル一組、持ち込みエギ数8本では仕方ないでしょう。もし予備タックル及び替えスプール、同色エギを持っていたらと悔やんでも後の祭りです。
Pa213680 雨風のある船上で複雑なノットは不可能です。とりあえず簡素なオルブライトノットで組み直し、エギはこの間によく乗っていたオリーブゴールド(金アジ)を接続します。復帰するまでに船内に取り込まれたアオリイカは6杯。僅か5分ほどですが痛すぎるタイムロスです。
それでも何とか時合には間に合い、気持ちよい重量感がロッドを曲げ込みます。活性も良いようでエギをガッチリと絡めた個体もいるほどです。
流し替える度に乗ってくるアオリイカ。誰かしらのロッドが曲がり混み、今日はこの場所が当たりでした。ここで4杯を追加し、最後は茅ヶ崎港前を流して帰港となりました。

Pa213682Pa213685Pa213684

美味しく持ち帰るなら活き〆です!目と目の間へ刃物を入れて白くなればOK。茶色だと失敗です。

ブーム到来の予感・・・
Pa213686 今回、ティップラン&スパイラル釣法のアオリイカ船に挑戦し率直に「おもしろい!」と感じました。バーチカルの釣りにない明確なアタリを取れる釣趣は「乗った」を「乗せた」に変え、ゲーム性を一気に向上させています。加えて横流しとなるため釣果の差が出にくく、早出して潮先の席を抑えるような慌ただしさもありません。
先に普及した「一つテンヤ」のタックルがあれば後はエギを揃えるだけ。陸エギングのアングラーならシンカー類を付ければそのままチャレンジできる事からも、これから流行る可能性を十分に秘めています。そして難しい技術を必要とせず楽しめるので初心者も気軽に入門できます。今後は出船する船宿も増えてゆけば一躍ブームとなるでしょう。

現在、平塚庄三郎丸では平日限定の予約乗合で出船。日にちに指定がありますが3・4名集まれば指定日以外も出船可能だそうです。魅力的な船アオリの新釣法に挑んでみてはいかがでしょう?

平塚 庄三郎丸 /℡0463-21-1012

尚、今回の挑戦したティップラン&スパイラル釣法による船アオリイカは11月1日発売のつり情報にて特集が組まれるそうです。興味のある方はぜひ購読してみて下さい。その次の11月15日発売分には今釣行のプロ目線のレポートも掲載されるとか。はるかに詳しい内容と思われるので非常に楽しみです♪

|

« マグロ跳ねる海へ | トップページ | 誘いが勝負!深場の大カマス »

釣行記」カテゴリの記事