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2010年7月

2010年7月 7日 (水)

マグロ跳ねる海へ

 日本人が大好きな魚といえばマグロでしょう。高級食材として人気のこの魚、現在網代南沖で盛り上がりを見せています。

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魚類屈指のファイター
P6303327_2 今回のターゲットはクロマグロの若魚。若魚といってもアベレージサイズは20~50kg級。凄まじいスピードとパワーは強烈で大型魚の経験を積まずに挑むことは無謀でしょう。そしてパワーやスピードだけでなく動体視力に優れ、エサの見切りは魚類屈指の判断力を見せます。バシャバシャと水面を跳ねていても掛からないのはこの為で、サイズやアクションに細心の注意が必要です。また歯が意外に鋭いのでルアーを飲まれてしまうとラインブレイクは免れません。タイミングと技術そして運が味方しなければ仕留めることが困難なオフショアの最高峰と言えるターゲットです。

遠征ルアーなら森竜丸
お世話になったのは網代の森竜丸。餌とルアーで出船し、ルアー船では御蔵島・網代南沖・網代沖を得意とします。網代南沖(大島沖)までは1時間半のプチ遠征。3時集合、3時半出船となります。
今回のルアーマグロについて船長にアドバイスを求めると
Pc071475_3・ルアーはペンシル系14cm以上
・フローティングからスローシンキング
・オーバースローはOK
・リトリーブやアクションはスローに
・サメ付ナブラはBigチャンス
・アワセはガッチリ入れる
・ファイトは遊ばせすぎない

・1時間毎に釣座ローテーション
との答えを頂けました。前日の数日間は微妙な活性だったようですが気まぐれな回遊魚ですので状況はコロコロ変わるでしょう。

P6303302平日でも満船の人気を誇る森竜丸。多くのルアーアングラーを乗せ、網代南沖に向けて出港しました。もともと遠征釣りもこなす森竜丸はキャビンに寝具が用意され、早朝の出船でも仮眠をとりながら釣り場に向かえるので体力に余裕を持つことができます。

5時になると航行速度をゆっくり落としマグロ探索が始まりました。霞掛かった朝焼けの海を進む森竜丸。長大な潮目に沿って伊豆大島近海を進みながら鳥や海面の動向に注意を払います。
やがて日も昇り視界が開けてきた7時過ぎより徐々にナブラが出始めました。海面を割って出るナブラには大型マグロが跳ねる姿!「ドラム缶が飛んでいる」という表現がピッタリの太いクロマグロが跳ねる姿にアングラー・船長ともにボルテージは一気に上昇。加速する森竜丸がナブラとの距離を詰めてゆきます。
大型ナブラで跳ねまくるクロマグロ。大きな魚体で跳ぶ姿は非常に迫力があります。そこにビッグプラグが打ち込まれ、ウネるようなアクションでマグロにアピールしますがなかなかヒットに至りません。
クロマグロは視力と判断力が非常に高く、少しでも不自然な動きやフォルムをしていると確実に見切ってしまいます。シビアなマグロを喰わせるにはスローリトリーブにフローティングならダイブ、シンキングならフォールと織り交ぜて狙います。

「力vs力」の壮絶ファイト!
P6303311 何度かナブラに遭遇するとついに一人のアングラーがマグロをヒットさせました!唸るドラグ、絞り込まれるロッド。強烈なパワーを誇るマグロ類の暴力的なファーストランが始まります。掛けたアングラーは周りのアングラーに避けてもらいながら船尾へと移動。舳付近は未だ続くナブラを打ち続けるのでマナーと安全面から極力移動してファイトしましょう。
マグロの中でもクロマグロは体力もあるので長期戦は必至。巻いては出されを繰り返しながら戦い続けること40分近く。やっと浮上しギャフを打って取り込まれたクロマグロは港計測で38kgのナイスサイズ!こんなサイズが跳ねまくっているのです。

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がっちりとTTイーグル180を咥えたクロマグロ!迫力の魚体です

恐怖のデスダイブ
P6303316 その後も何度もナブラ打ちをしていると再びクロマグロがヒット。強烈な引き込みでドラグからラインを引き出してゆきます。巻いては出されを繰り返しながら1時間半を過ぎた頃より異変は起きました。マグロが全然引かないのです。そればかりかズルズルとラインが引き出されてしまいます。
これは「デスダイブ」といわれる現象で長時間ファイトによってマグロが死んでしまうことにより起きます。釣りで巨大な魚を釣り上げられるのは魚の遊泳力があってこそのもの。逃げる魚の遊泳力に上や横方向の力を加え、徐々に方向を曲げることで円が窄まるように寄せてくることが可能です。
しかし魚が死に遊泳力が無くなると後は沈んでゆくばかり。沈降が進むほど掛かる水圧は増してゆき浮力も失われさらに重くなってゆきます。こうなってしまうと手の打ちようがありません。大型魚ならではの恐怖の落とし穴といえるでしょう。

ロングチャンス!サメ付きナブラ
P6303320 気を取り直して次のナブラを狙う森竜丸。当日はマグロの浮きが非常に良い日でどこかしらで複数のナブラが常に出ており、「ナブラを選ぶ」という普段ではあり得ないことをしています。
ナブラを起こしている魚はクロマグロ・キハダマグロ・キメジ・メジ・カツオ・ヒラマサ・ワラサといった豪華な面々。それでも当然狙いはクロマグロとキハダマグロです。
P6303319 そして今度はサメ付きナブラに遭遇。このナブラの特徴はその名の通りサメが暴れまわってベイトを弾き飛ばしています。しかし食物連鎖上位のサメの存在が他魚に安心感を持たせるのか近づいても沈みが非常に遅くじっくり狙うことが可能です。そしてサメ付きの鉄則はナブラの脇を狙うこと。これは正面を通すとサメが掛かってしまいナブラ自体が崩れてしまうからです。
今回のサメ付きからはワラサやカツオが姿を見せるもサメも掛かってしまいナブラは消失しました。サメは掛かったら切りたいところですがマグロ用プラグは5000円近いものもザラで簡単に切るという選択を取れないことも悩みどころです。

アグレッシブなチェイス!キハダマグロ
P6303323 数カ所のナブラを回っているとやや広めに跳ねるナブラに遭遇しました。一斉にルアーをキャストするアングラーたち。そして一人のアングラーに鋭いアタリが訪れました。
気持ちよいドラグ音を出しながらラインを引き出してゆく魚。しかし先程までのクロマグロのような重量感はありません。15分ほどの攻防の末に上がってきたのはキハダマグロ。クロマグロほどではありませんが港計測20kgの立派なサイズです。
キハダマグロはクロマグロに比べるとアグレッシブ。速い動きも追跡し、一気に加速して襲いかかります。それでも他魚と比べればルアーの見切りはシビアなので簡単な相手というわけではありません。

メジ・ワラサの複合ボイルも
P7053339 残り時間が少なくなってきました。釣れていない人は約半数。一発大物のプチ遠征船とはいえ、なかなか厳しい状態です。そこに終盤になってメジ・ワラサといった中型魚のボイルが混ざり始めました!中型といえどどれも70cmを越す魚ばかり。多くの釣り人のロッドが気持ち良く絞り込まれてゆきます。このような一発大物をフォローするような魚も多い点が網代南沖の特徴の一つ。ボウズ覚悟の乗船とはいえ何かしら釣れるのは嬉しいことです♪

依然好調続く!
今回は残念ながら大型マグロゲットには至りませんでしたが、7月に入っても高釣果が続く網代南沖。中には40kgオーバーのクロマグロばかり上がる日もあり、その期待度は急上昇しているといえるでしょう。
魚類屈指の大型魚なので誰でも簡単に狙えるというわけではありませんがチャンスは誰にも訪れます。ぜひ大型マグロを夢見て出かけてみてはいかがでしょう。

Pc071475_2網代 森竜丸
℡/090-1620-1988
網代南沖遠征 15000円
3時集合、帰港14時半

【使用タックル】
ロッド:オフブロー83ツナカスタム
リール:ソルティガZ4500H
ライン:PE4号300m リーダー80Lb3m
ルアー:ファルコン180、ボラドール180など

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