« 暑い季節にはエリアフィッシング | トップページ | マグロ跳ねる海へ »

2010年6月14日 (月)

今年も熱い!遠州灘アカムツ

 その漁獲量の少なさ、そして味の良さから深場釣り師から垂涎のターゲットとされるアカムツ。そのアカムツが平均10匹以上も釣れるパラダイスが遠州灘にあることをご存じでしょうか?

P6103116

好調続く赤い宝石
アカムツといえば顔が見れれば良しとされますが、今回お世話になった大寿丸のノルマは「ツ抜け」! 豊かな遠州灘の魚影だからこそ実現可能なノルマといえます。現に5月の最高釣果は34匹(!)と普通のアカムツ釣りの感覚を逸しています。
かといって東京湾のような小型ばかりということはありません。型は25~30cmを平均とし、45cm前後まで狙うことができます。

遠州灘アカムツなら大寿丸!
驚異的な釣果と飽くなき探求心で、いまアカムツファンから最も注目されている船宿、福田港大寿丸。6人限定の予約乗合い船で、週末・祭日でもゆったりと釣りを楽しむことができます。
非常に人気の船宿で予約が取りづらい事もしばしば。それでも美味しいアカムツを楽しく釣らせてくれるだけあって南は九州、北は東北と遠方からの釣り人のも人気が高く、そして驚異的なリピート率を誇っています。

ご当地スタイルは天秤仕掛け
091005_船長が実釣・生態・考察の研究を重ねに重ねて辿り着いた仕掛けは天秤式の3本針。アカムツでは偶に見ますが胴付主体の深場釣りにおいて珍しい形式です。
その珍しい仕掛け形式からみても特異な存在となっているのが発砲シモリ。これが僅かな底潮にも仕掛けを乗せて動かし、アカムツを誘うキーポイントになります。
余談ですがクロムツで有名な真鶴の緑龍丸も胴付き仕掛けながら同様に発砲シモリを組んでいます。ムツ釣りにおいてフロートは重要なキーポイントと言えるでしょう。

アカムツの好物は?
P9231156_2 アカムツ釣りといえばどんな餌を使うでしょう?
サバ切り身・サンマ切り身・サケ皮・イカ短冊・ホタルイカ。この辺りが一般的といえますが大寿丸が使用するのは「沖アミ+イカ短冊」
中深場釣りに沖アミ。普通の深場釣り師はちょっとした戸惑いを覚えるかもしれません。そしてこの沖アミを崩さず刺すため針は細軸ムツ針が使われます。
またイカ短冊もただのイカを切ったものではありません。透明感ある短冊ながら程良い硬さで餌耐ちも抜群。食べても美味しく旨味調味料で加工されているようです。
この餌の組み合わせも大寿丸アカムツの特徴と言えるでしょう。

手持ちor置き竿
P6103108 遠州灘アカムツの最大の特徴は誘いにあります。様々な誘いの中に出る微妙なシグナルを捉えられるか否かが釣果の分かれ目といえるでしょう。この誘いは手持ち派と置き竿派に分かれ、前者は感度と柔軟性のバランスした6:4調子。後者は柔軟性を最大に活かした5:5調子のムーチングアクションが好まれます。
誘いはこの釣りの肝です。乗船の際に船長のレクチャーをしっかりと聞き、確実に行って釣果に繋げましょう!
ちなみに私のオススメは断然手持ち! 200号の錘はハードですがアタリを手繰り寄せる快感を是非味わってください。

P6103121 P6103123

手持ちで積極的に誘う!置き竿で柔軟に食わす!好みで選んでよいでしょう

いざ出船。ノルマはツ抜け
P6103115 当日集まった釣り人は5人。それぞれがアカムツに魅せられ、並々ならぬ執着を持っています。そんな釣り人を乗せて航行すること僅か10分で釣り場に到着。これだけ港の近くで驚異的な釣果を持続的に出せるのは豊かな遠州灘のおかげといえるでしょう。
しかし当日はなかなかアカムツの機嫌が優れません。船中
1匹目は2流し目に出たものの後が続かず。たまにドンコや小型アカムツが掛かる程度です。
ここ数日、沖から入った潮で水温は急上昇。そして透明度も一気に上がり、駿河湾では本ガツオが跳ねている状態。アカムツには明らかに悪条件でこれが食い渋りにも繋がったのでしょう。

恐怖の縄切り魚
なかなかアカムツの活性が上がらない中、同行者に「コツ、コツ」と小さいアタリがシグナルが・・・。アワセても微妙な重量感しか残らず懐疑的な顔をして巻き上げると銀色の魚体が浮上してきました。
タチウオのような細長い魚体ながら最後に尾鰭があるその魚は「タチモドキ」。
鋭い刃で仕掛けのフロートやPEラインのマーキングに噛じりつき、全てを海の藻屑と化す恐怖の縄切り魚です。
この魚が姿を見せたときは派手系・夜光系を極力外し、地味に目立たなくさせなければ仕掛けがズタズタにされてしまいます。

P6103110_2 P6103112_2 P6103111_2

タチウオより細身のタチモドキ。鋭い歯に注意が必要!尾鰭の有無でも見分けられます。

底潮の流動。時合いを逃すな
P6103119 タチモドキを見て移動した直後。良型のシロムツが上がってきました。「今日はダメか?」誰しもがそう思いましたが、このシロムツこそが時合い到来を告げたのでした。
朝からの不調が嘘のように下ろす度に掛かってくるアカムツ。アタリが出たらゆっくりと10m巻くと、穂先に現れる追い食いのシグナル。深い水深で手返しに10分弱の時間が掛かるアカムツ釣りでは一回でいかに追い食いさせられるかが釣果の分かれ目です。アタリの数自体は乗船者内でさほど差は出ません。数の差は追い食いの差。しっかりと追い食いさせて赤い宝石を浮連ねましょう。
そして水面に浮いてからの取り込みがこの釣り最大の難関。長い時間引き上げられたアカムツの針穴は広がり、20100610143224_2一瞬の緩みで簡単に外れてしまいます。緩めることなく一定のスピードでスムーズに手繰ることがコツです。
また浮上するアカムツが増えれば玉網入れの機会も増えます。このとき注意したいのがアカムツが複数引き掛かっているとき。その際は必ず最後尾のアカムツから掬うこと。前方のアカムツから掬ってしまうと手繰る事ができず、次のアカムツを掬えません。後方からなら手繰りでテンションを調整しつつ順に掬ってゆくことができるのです。

P6103118_5P6103117P6103122_5

同行者の中金丸船長も会心の一尾!少ない時合いは手返しが差になります。

梅雨明けまではシマアジも!
P6103134_3 時合いが過ぎるとあとはパッタリ。普段はここまで喰い渋ることは珍しいだけに残念。それでもリリース含み10匹の釣果。ノルマのツ抜けを達成することはできました。
不調といえどノルマまでは届く大寿丸。やはり驚異的といえるでしょう。
周年アカムツを看板とする大寿丸ですが梅雨明けまでは御前崎方面のシマアジも狙います。
アカムツと同じく旨い魚TOP5に確実に入るシマアジ。食べての美味しさは勿論のこと強い引きを持ちながらな口膜が薄く、バラシが非常に多くて難しい魚としても有名です。
そのシマアジを専門に狙っても釣果は竿頭10枚以上と立派な数字。遠征船での人気魚種も大寿丸で狙うことができます。
さらに驚きなのはこのシマアジとアカムツをリレーで狙うことも可能!
「シマアジ→アカムツリレー」
夢のようなこのリレーは予約時に1人目であれば依頼することができます。ただしシマアジの場所は荒天に大変弱いのでアカムツだけになっても気落ちせずに釣りましょう。

都心からは3時間
遠州灘の福田港は東名高速入口から約250km。時間にして約3時間の距離です。1人ではなかなかの距離ですが仲間と共に釣行すれば決して無理な距離ではありません。さらに休日割引が残っている今なら予想以上に安い交通費で往復することができます。
赤い宝石は遠州灘の海で待っています。プチ遠征気分で是非狙ってみてはいかがでしょう?

P9231169 [船宿]
福田 大寿丸
TEL 0538ー55ー5613

【タックルデータ】
[ロッド]BJSライト深場165H
[リール]電動丸3000XH
[仕掛け]片天秤3本針・錘200号

参考釣行:【釣行記】遠州灘で赤い宝石・アカムツ天国を見た!

|

« 暑い季節にはエリアフィッシング | トップページ | マグロ跳ねる海へ »

釣行記」カテゴリの記事