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2010年4月12日 (月)

目指せ!高級深場五目

 桜の花も散りはじめ、いよいよ本格的な釣りシーズンが到来です。
今回はアコウ・キンメ・ムツ・メダイの高級五目を夢見て小坪港の太郎丸へお邪魔しました。

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深場入門に最適な太郎丸
太郎丸は深場釣りと青物釣りを得意とする予約乗合船です。特に看板のアコウ五目船は高い人気を誇り、ハイシーズンには平日でも予約が取れないこともしばしば。ロッド・リールをはじめ、磁石板や錘などのレンタルタックルが完備されており、深場釣りの道具を持っていなくてもクーラーボックス1つで楽しむことができます。

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船幅が広くウネリがあっても安定感は抜群。初心者でもレンタルタックルが完備され安心です。

安心の予約乗り合い
P4081952_2集合は6時半。席も予約時に決められるので席取りに早出する必要もありません。
平日ながら片舷7名づつの釣り人が乗船。初挑戦の人には高橋船長がリールの操作法から餌の付け方まで港でレクチャーがありますので、分からないことがあったら聞いておきましょう。
定刻7時に小坪港を出船。釣り場は沖之瀬なら1時間、城ヶ島沖なら45分ほどで到着となります。今回は漁船より「沖之瀬の上潮が早くて釣りにならない」との情報が入電し手前の城ヶ島東側で釣り開始となりました。

アコウ五目船のタックル
太郎丸のアコウ五目船は高級深場五目釣りです。最初にキンメを数投流し、状況に応じてアカ・クロムツを狙い、最後にアコウダイを狙います。流す水深は300~500mが多く、時にアブラボウズやバラムツといった深海巨魚も掛かることがあります。

・ロッド
使用する錘は250号が標準で、乗せたときにやや胴に入る2m前後のロッドがおすすめ。
アコウだけなら先調子のロッドで底叩きを優先しますが、キンメ・ムツといった口周りの弱い魚も同じタックルで狙うことになります。
このとき口切れを防ぎつつ追い食いを促すにはバラしにくい柔軟性が必要となるのです。

・リール
PEラインを8号800m負ける電動リールが標準。これより細い糸でも釣り自体は可能ですが、スミヤキ(クロシビカマス)・タチモドキ・深海サメなどの縄切魚がいると消耗が激しくなります。
そして重視したいのはドラグ性能。キンメ・ムツを狙うときに重要で、大きいウネリが通過する時や大型が抵抗したとき、滑って巻き上げが止まるぐらいの設定ができるものがよいでしょう。設定幅が狭く調整の効かないものや、一定のテンションで滑らないようではダメです。

・仕掛け
太郎丸の標準仕掛けはムツ針17~18号で8~10本。幹糸18号170cm、ハリス8号80cmです。錘は250号を使用します。
これに近い仕掛けを用意できればOKで、無くても船に用意されています。
こだわるのならばキンメ・ムツとアコウを分けて準備すると良いでしょう。キンメ・ムツは細地の針に細ハリス、アコウは太地の針にタコベイトが効果的です。

・餌
船に用意されている餌はサバの切り身。薄くカットされてケースに入れられているので使い易さは抜群です。
皮から刺してチョン掛けにすると、水中でヒラヒラと動きアピールします。
お好みでイカ切り身・サンマ・アナゴ・鮭皮を用意しても良いでしょう。

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探見丸の特殊親機搭載し太郎丸は水深500m超も対応。魚種に応じた仕掛けが好釣果に繋がります。

ミスのない確実な投入を
釣り場の城ヶ島沖は前日のウネリが残って白波立った状況。上潮が早いのも厄介ですが、私個人はウネリが身体的に大問題です。
ゆっくりと航行しながら反応を探す太郎丸。探見丸に映し出される水深は200~350mの間をどんどん変化してゆきます。このような起伏が激しい箇所に深場の魚は多く生息しています。
やがて投入合図が出されました。太郎丸の投入スタイルは船首側からの順当入。船長から出される合図に従って投入します。投入方法は治具でもマグネットでもどちらもOK。慣れた方法でミスの無いように投入することが大事です。
深場の投入は糸絡みを防ぐため途中投入ができません。1投の平均時間は30分。もしミスをすると一回休みとなり次の投入まで何もする事ができなくなります。
初心者の人は確実に投入できるよう針数を少なくしたマグネット投入で行いましょう。仕掛けを踏むことの無いよう立ち位置は仕掛け最後尾。合図と共に錘を投げ、仕掛けの降下に合わせてリールに向かい、全て海中に入ってからリールのクラッチを切ればトラブルが少なくすみます。

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得意な投入方法でOK。ミス無く1流しを確実にものにし釣果に繋げましょう。

タナ取り
仕掛けが海底を目指すこと数分。表層のサバや、下層のシマガツオの邪魔がなければ無事に海底に到達するでしょう。
船長の指示タナは錘が底から2m。このタナはキンメ・アコウの双方を狙うに最適で、数分に一度の底取りでタナボケを防ぐことができます。

・さらなる1匹を目指す
さてここからは+αを目指す話し。自己責任の範疇で実践してみると面白いでしょう。
キンメダイは底からやや離れて群を形成することが多く、相模湾のキンメ専門船では底から3~5mの指示が一般的です。群の規模が大きければ探見丸で浮いてる群を確認することができるでしょう。ムツも同様の棚にいることが多くあります。
そしてキンメとムツは小魚や甲殻類を常食するフィッシュイーター。動くものへ好反応を示します。ですので「誘い」がきわめて有効。
仕掛けはウネリがあればある程度動きますが、ベタ凪ではそれは望めません。そのときはロッドをシャクったり、リールを電動巻き上げを使ってアピールしましょう。特に仕掛けを上げてからの「落とし込み」がキーポイントです。

参考:【攻略】 狙え!クロムツ ライトタックルで中深場

数回に渡り反応を探しながら流すも船内に取り込まれたキンメはわずか。外道のトウジンやギンメダイのほうが多いぐらいです。上潮が速いため仕掛けの落下点がズレやすく、魚の活性もいまいちで反応の割に食ってきません。
やがてキンメのポイントに見切りをつけてアカムツの出るポイントへと移動しました。

ムツ場で意外にも本命
P4081937 アカムツが出るということで着底してからは積極的な誘いを敢行。波崎や遠州灘のアカムツ船が示すとおり、誘いが大変重要。止まっている餌より誘ったほうが遙かに食います。
自身も実体験があるのでドンドン誘っていると「クン、クン」と鋭く穂先が入るアタリが到来。しかしアカムツにしては引きが鋭く不思議な感じです。水深は300m半ば。何が掛かったのでしょう?
とりあえずムツ類を想定し、タナを変えずに続くアタリを待つことにしました。断続的に引いていますが妙に鋭く不思議な感じです。
やがて巻き上げ指示が出されて巻き上げてくると水面に浮上したのは小型のアコウ。この流しでアタった人のほとんどがアコウ。普段よりも浅い水深で掛かり意表を突かれた感じです
しかしアコウのポイントとなれば俄然気合いが入ります。

いよいよアコウの流し
P4081940船に取り込まれてゆくアコウをみて高橋船長も完全にアコウ狙いへ移行。仕掛けにタコベイトをつけるようアナウンスが入ります。
今度は完全にアコウ狙いの流しとなり、小移動して水深400mの掛け上がりへ。私もアコウに完全対応すべく仕掛けを変更し集魚灯と中錘も装着しました。
変わらずアカムツが混じる確率が高い場所ですが、アコウがいるなら狙いは当然アコウです。アコウを専門に狙うならタナ取りは「底叩き」。ウネリでトントンと底を叩く状態を保ちます。
そして今回のアコウ仕掛けは+αの工夫を凝らしてみました。

P4081944・タコベイトinフロート
私は普段アコウ仕掛けには夜行針+ラバーネクタイを良く使います。スミヤキは少ないのですがアピール力でタコベイトに一歩譲るという事実もありました。
ただ潮止まりの際に垂れた状態になるタコベイトには多少抵抗感があり、色々思案した結果たどり着いたのがフロートとの組み合わせです。
フロートは小物釣りで使われる流線シモリ。これをタコベイトの中に仕込むことにより浮力が付き、わずかな潮にも乗りやすくなりました。

アタリ到来!しかし・・・
P4081947 船は徐々に掛け上がりを移動し、水深はゆっくりと変化してゆきます。底叩き状態を保つには頻繁な底取りが不可欠。フケる糸をしっかりと回収しなければオマツリや根掛かりの原因となります。
しばらく流していると待ちに待ったアタリを捉えました。引き的にそれほど大きくありませんがアコウのようです。アコウはアタリを捉えてからが見せ場です。まずは錘を着底させ、アタリの出方によって送り込みを選択します。アタリが小さければ一気にラインを送り、大きければラインを船の移動分だけ出します。
これはアコウが下で食ったか上で食ったかの違いによるものです。下ならば糸を送って仕掛けを底付近に這わせ、上ならば仕掛けを立てて高いタナをキープします。これは日や活性によって変わるので見極めには多少の慣れが必要です。
P4081942今回のアタリは下に食った模様。糸を一気に5m送り、暫くして再び5mと繰り返し20mほど糸を送り込みました。その途中でのアタリは2回。1つはアコウ、もう1つはソコダラやアナゴの類でしょう。
そして暫くして巻き上げ指示が出されてから巻き始めた時でした・・・。送った糸を巻くごとに伝わってくる重量感。確実に2本は食ったと思った拍子に穂先に掛かっていたテンションが3割ほど抜けてしまいました・・・。まさかのバラしorz アコウは一度掛かれば簡単にはバレないものなのですが・・・。
巻き上げてくると最下部の針にはアコウ。そしてその2段上にはオレンジ色の肉片が・・・。完全にアコウだったようです。感触的に2kg弱は合ったと思われ非常に残念な限り。ともにタコベイトinフロートの針に食ってました。

参考:【攻略】シーズン突入!平塚沖アコウダイ

潮緩まれば期待大
P4081949 最後2投は潮が止まってしまい、私に魚信は訪れず。周りではトウジンと深海アナゴが上がり終了となりました。本命アコウは小さいながら2本。一応同数竿頭です♪
今回は魚種が少な目でしたが普段はキンメ・ムツ・メダイが混じりもっと賑やかな釣果になることが多い太郎丸。現在、メインフィールドの沖之瀬は上潮が速く釣り辛い状況が続いてますが、やがて上潮が落ち着けば多彩魚種が魅力の深場五目を存分に楽しませてくれるでしょう。
そして最盛期に突入したアコウ。これからの深場釣りの釣果に目が離せません。

P4081950_2 【船宿】
小坪 太郎丸
TEL/0467ー22ー7662

釣行日/10年04月08日

[タックル]
DM CXー4ライトディープ
CXー4HP DM
FishingCUBE 20Ah
ブラックダイニーマ 8号800m
深海リン9号・LED集魚灯
胴付10本針・錘250号

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