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2009年12月

2009年12月29日 (火)

『置き竿or手持ち』 遠州灘アカムツ 実釣ロッドテスト

 脂の乗りが良く、白身の大トロともいわれるアカムツ。市場価格では4000円/Kgにも達する超高級魚です。
このアカムツ、釣りでは「顔が見られれば良い」とされる程度の釣果しかでない魚。幻とも言われ、赤い宝石とされています。
そんな超高級魚が竿頭10匹以上が当たり前。良い日は30匹近く釣れる事もあるという驚異の船宿があります。

【12月10日 福田大寿丸アカムツ船釣行】
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遠州灘福田にある釣り船大寿丸。今、アカムツ狙いでは最も熱いとされる船宿です。
当地のアカムツのベストシーズンは11月とされ、釣行時期としてはやや遅めですが、それを問題なくカバーできるだけの漁影を誇ります。

釣り場は港より僅か10分
6時の集合時刻に集まった釣り人は4名。常連さんと他1名に、私と中金船長の顔ぶれです。
当船の釣り座はジャンケンで決めるスタイルですが、今回は話し合いにより私たちは両ドモへ釣り座を構えます。
釣り場は港から僅か10分の超近場。大抵のアカムツ船は出船から30分~1時間はざらに走るのでこの近さは驚異的です。

オキアミ餌を使う特殊仕掛け
P9231156 アカムツといわれると胴付き仕掛けが一般的ですが、大寿丸の仕掛けは片天秤3本針の仕掛け。フロートシモリが付いた船長こだわりの仕掛けです。もし作成し用意できないのでしたら、船でも3組2000円で販売されています。はじめから購入するつもりなら、事前に船長に伝えておきましょう。

※今回はロッドのテストがメインです。攻略法はコチラ↓ 
【釣行記】遠州灘で赤い宝石・アカムツ天国を見た!

置き竿釣法の究極系「ブラックスロート」の実力
Pc101519aPc101514_5 今回は静岡のグラスロッドメーカーMTエクセルの大寿丸アカムツ専用モデルブラックスロートをテストさせて頂きました。このロッドは大寿丸船長と同船通い込むMTエクセル社長、そして地元釣り具店が協力して開発された一品。その実力はいかがなものか?非常に楽しみな限りです。
準備も程々に釣り場へ到着。アカムツを意識したレッド基調のカラーリング「ブラックスロート」をセットし実釣を開始します。
釣り方詳細は船長が研究を重ねたノウハウがあるので詳細には記せません。200号の錘を付けたロッドをスッと振ると、穂持ちから胴で負荷を受け止める設計。ウネリがあっても穂先でかわし、250m先の仕掛けをしっかりと踊らせる絶妙な調子です。
1流し目は空振りに終わるも、2流し目より船中へ本命のアタリが出始めました。積極的に探ってゆくと私のロッドへも待望のアタリ到来!
深い水深の僅かなアタリながら、グラス1ピース設計でカーボン素材と遜色無い振動を捉える感度があります。
そして追い食いを促してから巻き上げ開始。アカムツは非常にバレやすい魚です。アジのように口膜が薄く、針掛かりしてから暴れると針穴大きく広がります。その状態で急なテンション変化が起こると簡単に外れしまうのです。
Pc101504このブラックスロートはその辺りのテンションコントロールは完璧。MTエクセル自慢のグラス素材は引きやウネリのテンション変化にロッド全体で柔軟に追従し、アカムツに与えるテンションを最小に留めます。
250m近い水深をあがってきたのは30cm級レギュラーサイズ。専用竿を謳うだけあって完璧に近いです。
ちなみに同ロッドは置き竿での釣りを前提に設計されており、誘いはキーパーにセットしたまま、電動リールのレバーを瞬間的に操作するような形に対応した調子です。
手持ちで誘い続けたテストでは少々バットが短く、素材故に重く感じましたが、開発コンセプトが違うので仕方のないことです。
テストしたブラックスロートは釣り具店で73,500円。置き竿メインでの釣りを楽しむのであればオススメです。

手持ちで誘う シマノの軽量タックル
Pc101511 ブラックスロートで2匹アカムツを釣ってから手持ちタックルへチェンジ。
今回持参したのはシマノの秋船タックルのNEWモデル
BJSバンデット ライト深場165H
これに45cmロングタイプの
20NPSノットトリガーバット
以上2点の組み合わせ。主に250号までのライト根魚をターゲットにした、総合メーカーシマノの自信作です。
潮回りを終えて合図と共に投入。ロッドを持って、リールにサミングするだけでも軽さを感じられますが、着底してから釣りの動作に移ると改めて「軽量」の優位制を感じます。錘200号をシャクって誘いを入れ続けるのであれば、タックルの軽さは非常に重要です。
そして250m先から送られる魚のアタリは明確そのもの。カーボンチューブラーのブランクは振動伝達性に優れ、僅かなアタリも逃しません。
今回の組み合わせは345g。バットもロングタイプなので脇挟みでき、手持ちでシャクるには最適です。
やや胴よりの6:4調子で、重量はブラックスロートの半分以下。しなやかさはグラスにかないませんが、感度はカーボンが勝ります。
誘い→アワセ→巻き上げ→取り込みの行程を全て手持ちで行うならば、素材のハネを抑えられバラシも抑えることが可能です。
今回の組み合わせは市場価格で約3万円。比較的お手頃なお値段です。

好みに合わせた釣法で楽しもう!
2種類のロッドをテストしながら釣りましたが、アカムツの反応も悪くなく、テストもスムーズに進行。
水温が下がったせいか当日はやや低めの棚でアタリが多いように感じました。ちなみに大寿丸秘伝のアカムツ釣法は秘伝ですので、乗船の際に船長の熱い指導を受けて下さい!
今回は手持ち・置き竿が丁度2人づつに分かれ、結果は
常連さん竿頭9本(置き竿)・私&中金船長6本(手持ち)・3本(置き竿)
当日は当地のアカムツとしてはポツポツの食いながら、前回よりも型に恵まれ、十分満足のゆく釣行でした。これからの時期はアマダイとのリレーがメインになるようです。
遠州灘では赤い宝石は幻ではありません。白身の大トロの異名を持つアカムツを求め、プチ遠征されてみてはいかがでしょう?

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P9231169 [船宿]
福田 大寿丸
TEL 0538ー55ー5613

[タックルデータ]
[ロッド]ブラックスロートBJSライト深場165H
[リール]電動丸3000XH
[仕掛け]片天秤3本針・錘200号

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2009年12月15日 (火)

初島沖の食物連鎖を狙え!

今シーズンはロングランで、多くの人が楽しんだワラサ。強い引きで竿をしならせ、食べても美味しく非常に人気の高い釣り物です。今年は11月半ば水温の低下と共に岸から離れ、終了となりました。
そして10月よりスタートし、徐々に成長して型も数も出るようになってきたヤリイカ。ソフトなシャクリで数を乗せる快感。透き通るような刺身は食べて絶品。冬を代表する釣り物です。現在、昼釣りでは棚がまだ深く、ときに200mを超えることもあります。
人気の高い両魚種。乗合船でも満船になることも良くあるぐらいですが、同時に狙える時期があります。今回はイカもブリも仕留めるべく、初島沖を狙うイカブリ船に乗船してきました。

【12月07日 網代森竜丸イカブリ船釣行】

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食物連鎖!イカでブリを狙う
冬場に回遊するヤリイカ。まとまった群れで昼間は深い水深におり、日が暮れるにつれて浅場に餌を求めてやってきます。食べて美味しい新鮮なヤリイカはフィッシュイーターにとって格好の餌。当然ブリにとっても例外ではありません。
ブリは出世魚で成長に応じて呼び名が変わり、関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリの順に呼ばれております。秋に活発に釣れたイナダやワラサの最上位になるブリは7kg以上の個体を指します。
ブリ級は中々コマセにはつかず、食っても強烈なパワーでハリスを引きちぎる為、専門に狙わなければ釣ることが難しい魚です。しかしオキアミ餌での太ハリスでは見切られる事も多く、ハリスの太さを気にさせないほど魅力的な餌が必要です。
この条件に当てはまるのがヤリイカ餌。活きたヤリイカはブリにとって魅力的な餌で、多少ハリスが太くても躊躇無く食ってきます。加えてヤリイカのサイズにより、中型のワラサ級は混じる程度に抑えられるので高確率でブリを仕留めることを可能とするのです。

Pc0714702タックルを準備
イカブリ船では前半のヤリイカ、後半のブリの2種類のタックルが必要です。
【ヤリイカ】
・仕掛け
1段カンナのスタンダードな5本角仕掛けで錘は80号。イカが小さければマルイカ仕掛けも有効です。
数を狙うわけでは無いので7本以上の針は不要。投入器は持込なので、スポンジ投入で針数が多いと困難です。加えてサバが多いと上部の針にサバばかり掛かり、釣り難くなってしまいます。
また水中ライトもサバが多い時には控えましょう。ヤリイカの釣果は殆ど変わらず、中層でサバに邪魔されます。極端なところ、餌イカの確保に専念するなら幹間100cm4本角仕掛けがオススメです。

・タックル
錘80号と軽量なのでヤリイカ専用竿でなくとも、タチウオロッドやシャクリ竿でも対応可能です。ただ感度や釣り易さは専用品にはかないません。
リールはPE3号以上が200m以上入っていればOK。電動リールが回収も楽でバラシが少なくオススメ。狙う水深が深くても80m程なので小型電動リールでも何とか対応可能です。

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【ブリ】
・仕掛け
ブリの仕掛けは餌にヤリイカを使用する特殊なタイプ。大型天秤に錘100号を付け、ハリス20号前後4.5mの先に中通し錘4号を固定し、ヒラマサ針15号前後を親孫式で結びます。
親孫の針間はヤリイカに合わせ、15~20cmぐらいで数種類作成。張りすぎればイカは泳げず、弛みすぎればブリが嫌ってしまいます。どちらにせよ釣果に影響がでるので、釣れたイカのサイズにあわせましょう。

・タックル
ブリの引きは強烈!10kgオーバーともなればドラグロックにすれば20号ハリスでも切られることがあります。ロッドはメジ・カツオやカモシヒラマサのものが安心です。負荷を胴で受け止めて浮かせる6:4調子。長さは2~2.5mぐらいがウネリもかわし易くなります。
リールはPE8号を200m以上巻けるドラグ力の強いものが無難です。ブリの水深は40~60mが多いので手巻きでもOK。乗船者が多い場合がほとんどで、オマツリを防ぐために糸は出すことができません。

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実釣レポート 2種類の獲物を釣り上げろ!
Pc071478 今回のイカブリ船では前半のヤリイカを制するか否かが、釣果の大きな分かれ目となります。その為、何としても活ヤリイカを仕留めなければなりません。
日が傾き始めた網代港。多数のイカブリ船が停泊する港だけあって、当日も多くの釣り人で賑わっています。
今回乗船するのは森竜丸は網代・初島近海のワラサやヒラメなどの餌釣りから、利島や御蔵島近海のヒラマサ・キハダマグロ・ブリなどの遠征ルアー釣りまでこなす船宿。特に初島周辺は午前中にルアー船での出船も多く、現場の魚の情報に長けています。イカブリにも完全対応し、全座席に開閉式の生簀が設置され、探見丸も使用できます。装備も万全ですので良い日に当たれば高確率でブリをゲットすることができる船です。

まずはヤリイカ釣り
Pc071486 釣り場の初島沖までは約20分。初島ホテル沖で反応を探し、まずは前半のヤリイカ釣りがスタート。水深は70mから。「まだ明るいから底付近を重点的に狙ってください」と船長のアナウンスが入ります。
錘80号と軽いので仕掛けの操作自体は楽々。底付近をソフトに重点的に探ってゆきます。2、3流しはイカは見られず潮回りを繰り返して反応を探ってゆきます。日も沈み、辺りも暗くなってきたのでこれからが本番です。
4流し目は60m前後を流してゆくと船内にようやく1杯目のヤリイカが上がりました。しかしそのサイズは20cm弱かなり小型。11cm角が大きく感じるサイズです。
そこで下から2本目をマルイカスッテ6cmに交換し投入すると1発でヒット!ヤリイカは11cm角と考えず柔軟に対応したほうが良いようです。

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ソフトにシャクって乗せてゆきましょう!小型スッテが有利です。

★サバの猛攻開始
Pc071490 やっとヤリイカの顔が見れました。後は餌としてストックを増やさねばなりません。攻略の糸口が掴めれば、同様の方法で数を狙えば良いだけです。
しかし簡単に行かないのが釣りというもの。やっと船中でヤリイカが姿を見せ始めたと思えば、大敵のサバが登場。せっかく底付近で乗せたヤリイカも、中層のサバが掛かれば振り落とされてしまいます。数を狙う上では非常に厄介です。
このサバを少しでも避けるのなら水中ライトを付けず、幹間を詰めて角数を減らすこと。ヤリイカが数狙いならば角を増やすところですが、あくまでも目的は餌としてのヤリイカのキープ。底付近で確実に掛けて、5杯も獲れれば十分です。
ヤリイカを掛けても運悪く中層でサバに捕まうことも多々あります。そのときは竿の角度は水平近くに保ち、なるべく衝撃を吸収しながら水面まで上げ、スムーズに仕掛けを手繰ればヤリイカが落ちないことが多いです。最大の難所は取り込みの部分で、サバの重みに負けず確実に手繰りましょう。

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厄介者のサバ。中型なので持ち帰りもアリです。探見丸にも中層のサバがくっきり

いよいよブリタイムへ
ヤリイカを釣って3時間。時刻が20時をまわればブリ狙いに切り替えです。狙う水深は40~60m、ヤリイカが釣れた人は活ヤリイカを釣れなかった人は冷凍ヤリイカを使用します。
ブリを掛けるまでのキーポイントは2つ。1つは餌付け、もう1つは棚取りです。では餌付けのポイントに触れてみましょう。

★鮮度命!素早く丁寧に装餌
Pc071497まずヤリイカを生簀からすくい、先端のエンペラの裏に親針をつけます。このとき軟甲を刺してしまうと一気に弱ります。
そして孫針は漏斗の脇へ軽く刺します。漏斗に直接刺してしまうと水を上手く吐けずに動きが悪くなります。
刺し終わって、親針と孫針が張らず緩まずの状態が理想的です。

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写真ではハリスが余り気味。素早く装着し鮮度を保とう!

★正確な棚取りが釣果を分ける
しっかりとヤリイカに針が付いたら、いよいよブリ狙いです!仕掛けはハリス4.5mで統一されており、アナウンスは上からの錘位置と下からの錘位置の両方で伝えられるので容易です。海底は起伏が激しいので遅れたり、指示を守らないと簡単に根掛かりしてしまいます。
そして注意しておきたいのが、前半に不幸にもヤリイカが釣れず冷凍イカで流している場合。活イカは棚取り動作や魚影に驚き泳ぐので誘いは不要ですが、冷凍イカは当然ですが泳ぎません。ですので時折棚で軽くシャクって少しでもブリにアピールするように心がけましょう。

★アタリには早アワセ厳禁
正確な棚取りで流していれば、いずれアタリが来るでしょう。アタリはロッドをもぞもぞと揺するものや、激しく上下動をさせるものなど様々です。ただ、どのアタリでも共通する点はアワセは竿が大きく引きこまれてから行うということです。
竿先が動いているだけではブリは餌をしゃぶっているだけです。このときにアワセてもまず掛からないでしょう。じっくりと我慢してアワセのタイミングを計り、しっかりと針掛りさせましょう。

★沈黙を守る海・・・
少ないながらも餌は獲れました。しかし流し変えを繰り返しても一向にブリからのシグナルは訪れません。そして無念にも23時の納竿時刻を迎えてしまいました。
釣行2日前は爆釣、前日は頭3本、そして当日はまさかの船中0本。なかなか上手くゆかないものです。手順は問題無かったので単純に魚の機嫌が悪かったのでしょう。
大型回遊魚だけにこのような日もあります。今年は釣行日以降は食い渋っておりますが、これで終わるとも思えません。
夢が膨らむ大型魚。再び食いが上昇することを期待し、年内に時間がとれれば、もう一度くらい狙ってみたいと思います。

Pc071475 網代 森竜丸
℡ 090-1620-1988

【タックル】
ヤリイカ
[ロッド]極鋭ヤリイカ195
[リール]電動丸3000XH
[ライン]PE5号400m
[仕掛け]ヤリイカ仕掛け11cm5本角・錘80号

ブリ
[ロッド]マッドバイパースティング240M
[リール]電動丸4000HP
[ライン]PE8号300m
[仕掛け]イカブリ仕掛け4.5m中錘4号・天秤50cm・錘100号

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2009年12月 9日 (水)

最近の釣りレポート

 また更新が滞っております・・・。
ですが釣りに行っていないわけではありません!
以下、ここ最近の釣行記をまとめてみました☆

【攻略】平潟の荒海で狙う! 大型深海魚マダラ

Pb261461Pb261459

【カリスマ店員直伝】 ヒラメ 準備編

Pb191422Pb191435

【攻略】「どんな時もアワセて決める! 解禁!波崎沖のヒラメ 」

20091119005Pb191430

【釣行記】宮城県小泉川「調査に参加して、サケを釣ってきた!」

Pb091362Pb091337

ぜひご覧下さい♪

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