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2009年9月

2009年9月 9日 (水)

味覚上昇!城ヶ島沖ワラサ

 気付けば9月に入り、すっかり秋らしくなってきました。秋といえば回遊魚ですが今年は8月からワラサが好調に釣れています。初期はあまり脂が乗っていませんでしたが、オキアミやイワシを食べ続けて美味しくなってきたと聞いたので狙ってきました。

【09/03 小網代翔太丸ワラサ船釣行】

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今回お邪魔したのは小網代の翔太丸。今年の春前に丸十丸から分かた船で、予約乗り合いの大型船です。予約制なので上限人数が設けられ、極端に窮屈することもありませんし、座席も予約順で選ぶことが出来ます。また城ヶ島沖がポイントとなるので9月から6時出船となる松輪船団に比べても時間的アドバンテージがあり、朝の入れ食いタイムを楽しむことが可能です。

いざ出船!近場のアドバンテージを発揮!!

P9031100_2 当日の指定集合時間は4時半。少し早いような気もしますが準備が完了次第出船となりますし、朝が勝負の青物であれば丁度良いのでしょう。乗船者14名を乗せ城ヶ島沖を目指します。

港から釣り場までは僅か15分。5時半には1流し目がスタートしました。周りに到着している船は5隻程でまだ疎らですが、既に竿が海中に引き込まれています。 どうやらワラサの活性は上々のようです。

船宿指定仕掛けはハリス8号6m。水深40~50mに対してビシ位置で『底から10m』の指示が出ています。潮は大潮ですのでそれなりに流れもあり道糸の入水角度から多少の誤差を修正して針位置が底から3mに入るように調整します。

P9031103 1流し目から船内ではドンドン竿が絞り込まれています。朝は活性が高く、ここで手返し良く釣れるかどうかが数の分かれ目になります。正直タナさえ合っていれば食いますので、コマセを撒いて置き竿にし、暫くカメラマンをしてきました。初挑戦の同行者を連れていましたが、出船前にコマセワークをレクチャーしておいたので初投から問題なく食わせた模様。横で見ていても綺麗に竿が曲がっています。途中の引き込みをかわしつつ無事にタモ収まったのは3kg弱。このサイズがアベレージのようです。

P9031110数枚写真をとってふと自身の釣り座を見ると竿先が海中に突き刺さっています。どうやら撮影中に食っていた模様です。最初の一匹ということもあり手巻きで上げてくると同じく3kg弱の個体。朝一はタナさえ合っていればまず問題ありません。

釣果の分かれ目コマセワーク

さてこの釣りのキーポイントとなる点はズバリコマセワークです。ただ撒いているだけの人と考えて撒いている人では顕著な釣果差がでます。ではどのようにすれば良いのでしょう?まず考えて頂きたいのが対象魚の習性です。

今回狙うワラサはアジ科の魚です。アジ科の魚は活性が高いときはコマセに対して突っ込む習性があります。この時ただコマセに突っ込むのではなく、最も密度が濃い部分に突っ込みます。つまり長いストロークで竿を振って帯状に撒くよりも、鋭く短く振って塊りのように出したほうが有効です。

次に考えて頂きたいのがオキアミの沈下速度と潮の流速です。通常オキアミは海面付近の1気圧下では10秒で約80cm沈みます。しかし水深が10m深くなるごとに1気圧づつ水圧が増し、物体の持つ浮力が低下してゆきます。ですので海面で見ているより海中ではオキアミの沈みは速くなっています。気体ですと1気圧下のものを6気圧下(約水深50m)に持ってゆくとその体積は1/6程度に縮小され、浮力も1/6なります。オキアミは油分を含む個体なので単純に計算は出来ませんが沈降速度は海面下よりだいぶ上がっていると推測されます。

また潮流ですが大潮ですと1~2ノット前後の流速のときもよくあります。1ノット=1852m/hですので秒速に直すと約50cmです。水圧によりオキアミの沈降速度が上がっている状況で1ノット秒速50cmで流されていると仮定した場合、ハリス6mで潮になびきながらタナにある状況でしたら、何処でどれぐらいコマセを撒けば同調するかは正確な数値は無理でもザックリと想像できるのではないでしょうか?

ちなみに今回の船内でアタリが良く出たコマセワークは底から4mと6m前後でコマセを鋭く振り出し、10mでアタリを待つといったスタイルでした。船内でアタリが出始めたときに対応できるよう、上記の撒きを1投入で2回出来る程度に放出量は調整している人が多かったです。

状況としては城ヶ島沖水深50mに対して、探見丸に移る魚影は45~48mまでの3mの区間。流速1~1.5ノットくらいが多かったです。

恐怖のシャークアタック!電動巻上げの有効性

朝一からアタリが続く状況で船内にどんどんワラサが取り込まれてゆきます。私も一通り撮影してから挑むとアタリに恵まれ、数本のワラサを釣り上げることができました。当然相応にオマツリも頻発していましたが、次第に船内ではハリス切れが目立ちだしました・・・。

P9031111そして上がってくる頭だけや傷だらけのワラサ。どうやらサメが船下についてしまったようです。探見丸にも水深10m前後に巨大な魚影を映しています。船長もサメの気配に気付くと移動して流し直しますが数分ごには再びサメが現れてしまいます。

こうなるとサメを振り切って釣るしかありません。時折ヒレを出して泳いでいるのでサメの水深は20mより上でしょう。掛けたらやり取りを楽しむ事なく早急な取り込みが求められます。

P9031116 そうなると掛けてからは電動リールに頼ることになるでしょう。昨今のパワフルな電動リールならばワラサの引きでもそう簡単に止まることも無く、容赦なく巻き上げる事が可能です。ワラサは一度顔を向かせテンション変化による反転のチャンスを与えなければ意外なほど簡単です。キーポイントとなるテンション変化ですが、手巻きですとどうやっても多少のテンション変化は生まれてしまい、巻上げが遅れてサメにガブリです。

バランスのとれたワラサタックルであれば竿のシナリ・クッションの伸縮・リールのドラグによって、電動高速巻上げでもそう簡単には切られません。タックルを信じてガンガン巻き上げてしまいましょう。切られるかサメに食われるかならば断然サメのほうが確立は上です。

食い渋りへの対策。細ハリス功罪

P9031114 サメの妨害を受けながらも朝の入れ食いタイムを満喫し、既にクーラーには多数のワラサが入りました。正直これで終わっても良いくらいなのですが乗合船である以上、全員が納得しなければ早上がりはありません。松輪船団も到着し目の前には70隻近い大船団が形成され、いよいよ食い渋りタイム突入です。

群れをなす魚は密度が高いほど大胆に行動をし、密度が下がれば慎重な行動を行うようになります。船が少なければ船下につく群れの密度は高いですが、船が多ければ群れが分散されて密度が薄くなり、そこに大量のコマセによる満腹が加わって食い渋りとなるのです。

P9031113食い渋った場合はハリスを細く長くするのがセオリーです。しかしある程度技術が無いと長くするのはNG。長くするとコマセと仕掛けの同調が難しくなるうえ、取り込みで手繰りこみに時間が掛かりオマツリとサメのリスクが増してしまいます。始めはハリスを細くしてそれでどうしても食わない様ならば長くしましょう。

船内のテンションも下がり、多くの人は置き竿状態。探見丸へは時折反応も出ているもののポツポツ程度です。しばらくは我慢の時間ですが2・3時間もすればワラサのオキアミ消化も進み再び食い出すことでしょう。

予想通りアタリが遠のき、2時間ほど全く食わない時間が続きましたが、やがて船内の竿も少ないながら竿が曲がりだしました。再び活性が上がってきたようです。この時点で私の仕掛けは4号8mと、食い渋り時間にマダイを狙っていたので完全なマダイ仕掛け。活性の上がりを見計らって仕掛けを替えようか考えてましたが、そんな時ほどアタってくるものです。

P9031118 「コッ」と小さなアタリを合わせると大きく竿を絞り込んできます。曲がり方から完全にワラサです。ワラサ仕掛けならば強引に巻いてしまいますが、ハリス4号ではそうも行かず慎重に巻き取りざる得ません。最後はサメに襲撃されないことを祈りつつ手繰り寄せてなんとか浮上させることができました。サメがいると冷や冷やものです・・・。

まだまだ続くワラサフィーバー

Photo この後もポツポツとワラサを追加し12時半に沖揚りとなりました。今回は3kg弱の個体が多く、少量ながら4kgUPが含まれた釣果となりました。船中14名で76本ならまずまずでしょう。城ヶ島沖はサメが多いことが悩みどころでしたが、9/8にはサメ退治も行われ被害も減少することと思われます。ワラサも現在では城ヶ島沖を筆頭に剣崎沖や久里浜沖でも釣果が出ており、真鶴沖や初島沖にも気配があります。今年はロングランで楽しめそうですので身近な大型青物を釣りに是非出かけてみてはいかがでしょう!

今回お邪魔した小網代翔太丸のワラサ船はオキアミ3kg×2枚と氷り付きで9500円。予約乗り合いで3日先まで予約可能で予約順に席を選べます。土日釣行で片舷15名近い状態にウンザリしている方には特にオススメです。

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小網代翔太丸 090-3249-1119

〔竿〕マッドバイパースティング240M・〔リール〕電動丸3000XH・〔仕掛け〕リーディングアームФ1.6-500・ステン缶L80号・ロングライフクッション1.8mm1M・シーガーFXR船8号・ワラサ王11号

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